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桜玉吉 「伊豆漫玉日記」

桜玉吉 「伊豆漫玉日記」 http://ift.tt/2mWlWj4

 いつものように某書籍通販サイトを覗いていると、私は思わず息を飲みました。私の敬愛する桜玉吉先生の「日記シリーズ」最新作がついに発売されたのです!その名も「伊豆漫玉日記」!やっぱ伊豆なんだ!昨年の「日々我人間」からまだ間もないのに、どうしたんでしょうか、玉吉先生。あまりのハイペースの刊行に、多くの読者が喜びと不安(主に『玉吉さん、メンタル大丈夫か?』という心配)に戸惑っており、かく言う私もその一人でありまして、しかしここは玉吉先生の最新作を読める喜びを素直に味わうことにしたのでした。

 

 …え?桜玉吉って誰かって?…そうですね、ここはひとつ、桜玉吉先生の歴史を振り返ってみましょう。

 

 桜玉吉先生はファミ通誌上でしあわせのかたちというゲームネタマンガでデビューします。その可愛らしい絵柄(この人の描く女の子は本当にカワイイ)とほのぼのドキドキするストーリー展開に、我ら(アラフォー)は心から惹き付けられたものです。

 しかしその「しあわせのかたち」の後期から作風が横滑りをし始め、ほのぼの系から一気に殺伐系へと移行し、絵柄も丸みを帯びた線から毛筆を思わせるものに激変します。この作風は次作「防衛漫玉日記」へと受け継がれ、「防衛~」では宇宙人と玉吉先生の闘いが描かれており(平たく言うと「釣り」)、そこへ編集者のO村氏やヒロポン氏も巻き込み、まぁ、あっちこっちで釣りをするのですが、月刊連載のプレッシャーと私生活のゴタゴタで疲弊し、連載は終わります。

 そして1年の休養後「幽玄漫玉日記」をスタートさせるのですが、先の疲弊によってうつ病を発症していたため、次第に内省的になり、笑っていいのか判断に悩む内容へと突き進み、というか雑誌に掲載していいのか判断に悩む内容になってしまい、結局執筆困難となって連載は終わります。

 さらに1年の休養後、今度は玉吉先生憧れの地、伊豆での生活を描いた御緩漫玉日記を開始します。始めは伊豆ののどかな生活を描いているのですが、しばらくするとかつての東京での生活の話が始まり、しかしどうやら虚構のようでもあり、やがてうつ病も手伝ってか、玉吉先生自身も「誰が何を書いているマンガなのか分からない」内容となり、やっぱり執筆困難となって連載を終えるのです。

 その後、日記シリーズを掲載していたコミックビームの宣伝4コマ「読もう!コミックビーム!」が唯一の連載となってしまい、その原稿をメールするためにマンガ喫茶に入り浸るようになります。しかしこのある種の閉鎖空間が創作には向いていたようで、玉吉先生はマンガ喫茶に入り浸り(というか、もはや住んでいる)、コツコツ短編を書き溜めます。また同時期に発生した東日本大震災により、本能的な生への渇望がうつを吹き飛ばしてしまい、陰鬱な内省は消滅し、日々の生活を淡々と語る随筆的な内容へと移行していきました。これらは盟友O村氏によってまとめられ、「漫喫漫玉日記」として刊行されるのです(この時の帯の惹句が『やったぜ玉さん!社会復帰だ!』というもので、まぁ察してあげてください)。

 そして今回、マンガ喫茶での出来事と伊豆での生活を描いた日記シリーズ第5作目「伊豆漫玉日記」が発売される運びとなった訳であります。

 

 …ということで、「しあわせのかたち」時代から知っている方からすれば、玉吉先生は「トンチキな漫画描き」というイメージなのですが、どうやら最近はカルト作家のような扱いらしく、「前衛的かつダダイズム溢れる怪しい絵描き」というイメージが先行しているようです(あくまで私見ですが)。確かに「幽玄」や「御緩」の頃はかなりメンタルがボロボロだったようで(実際『自己否定の嵐』であった)、本当にかなりヤバイ内容でしたからねぇ。

 しかし本作「伊豆」は「のんべんだらりの自分もアリ」と、ある意味悟ったようで、肩の力の抜けた日常マンガとなっております。それでも「しあわせ」の頃からは相当遠いところまで来てしまいましたが、実際、ずーっと同じ作風の作家などいるはずがなく、玉吉先生も流れ流れて今の作風に落ち着いた、と言えましょう。そしてこの作風はこれまでのどの作品よりも、人間として生きる喜びや悲しみを、そして可笑しさを表現出来ていると思います。

 

 というのも本作は先述のように、マンガ喫茶での出来事と伊豆での生活を描いているのですが(あと何故か『読もう!コミックビーム!』も収録されている)、マンガ喫茶は基本的に個室で過ごすため、プライベートな話題になると思いきや、実際は店員さんやお客さんなど、驚くほど様々な人々と関わっています。

 店員さんとは「店と客」という図式があるので、一般的常識をなぞれば問題ありませんが、お客さん、つまり壁一枚隔てただけの「他人」との関わりを描いた件は非常にスリリングです。何と言いましょうか、「個室」というプライベートと「店」というパブリックがせめぎ合う緊張感というか、「個室」というプライベートなのに、意図せずに共感出来た連帯感というか、玉吉先生の人間性が、もっと言えば「人間という生き物」が赤裸々に浮かび上がってきます。これはマンガ喫茶という環境だからこそ成立出来た内容であると言え、このようなマンガはほとんど無いでしょう。

 

 対してマンガ喫茶を引き払っての伊豆編では、今度は人間が玉吉先生しかおらず、周りはひたすら自然があるだけです。そう、広大なプライベートがあるのです。しかしながら玉吉先生は新たな他者を見出します。それは他ならぬ「自然」であり、つまりは野生動物なのでありました。

 虫や獣など、何しろ伊豆の山奥なのでなんでも出ます。玉吉先生はそれらに一喜一憂し、より一層「ここにいる人間は自分独り」であることを噛みしめることになります。それは時折山に下りて訪れるコンビニや温泉での騒動、つまり他者との関わりによって更に鮮やかに、時に残酷なまでに浮かび上がり、玉吉先生は自分自身を見つめていくことになるのです。このように作者ただ1人(本当に1人)が淡々と独白していく「日記形式のマンガ」というのも、あまり見かけないでしょう。

 

 これら2つの要素により、本作は桜玉吉という人間」の記録に他ならないものになりました。まさに「漫玉日記」のタイトルに相応しい内容となっているのです。もっとも、それが意図されたものかどうかは分かりませんが、しかし世の中には「結果としてそうなっちゃったもの」も結構ありますから、結果オーライの傑作と言えましょう。本作は「日記シリーズ」の中でも、「一人の人間を表す」という意味で、真の「日記」となった作品であると思います。

 

 …とはいえ、本作が万人に受ける作品かと言われれば、残念ながら、これまで桜玉吉作品を読んできた方でないととっつきにくいです。極端に特徴的な絵柄(下手するとラクガキ)と手書きの文字は、現在のマンガの文法から大きく逸脱します。その上、結構なおっさんでないと分からないネタもあります。

 ですから、積極的にオススメは出来ないのですが…、何か一時期の鬱屈した雰囲気を突き抜けた内容だったので、無茶を承知でご紹介させていただきました。もし、興味を持たれましたら、まずは「防衛漫玉日記」からお読みいただければと思います。一応Kindle版も出てますが、手書き文字のため読みにくいようです。これは中古…、かなぁ?

 しかし他に類を見ないシリーズですので、是非ご一読していただければ幸いであります。

 

 さて、次回作はいつ出るのかしら…?

 



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トランスな漫画たちの紹介!薔薇王の葬列など。

トランスな漫画たちの紹介!薔薇王の葬列など。 http://ift.tt/2lTL9Hd

最近、自分の好きな漫画の傾向がわかってきました。
私は紹介で書いてある通り、腐女子なのですが、あまり最近BLを読んだりBLゲームをプレイすることもなくなり「もう卒業かなー」と思っていました…
しかし実際は全然卒業していないことがわかりました。
そしてやっと好きな分野の傾向がわかってきたというか、趣味嗜好がわかってきて、ちょっとびっくりしています。
それは……

性転換ものが好き!

だということです。
もちろん、厳格に線引きされてるわけではありません。
あくまでそういう傾向が強いというだけです。

起源は多分、小学生の頃読んだ児童書「おれがあいつであいつがおれで」と、今は亡き氷室冴子先生の代表作「ざ・ちぇんじ!」だと思うのですが、それについて語るのは長くなりそうなので、今回は最近好きな性転換もの、もしくはそれに近い漫画を紹介したいと思います。

第一弾はこれ!!何度か記事に書いている、


薔薇王の葬列第7巻です!!
シェイクスピアのリチャード三世を原作とした、両性具有ものです。
今回はとうとうヘンリー六世編の最終章です。
両性具有の主人公リチャードは、ヘンリーのことを女性のように愛してますが、実は私はヘンリーがあんまり好きじゃない。
だって、現実逃避してばかりで、国や民どころか、妻や息子とも向き合わず、この巻でも最後までそれは変わらず…いいところは顔だけだもんなあ。。。
こんなんがお父さんな赤エドワードが可哀そう。
リチャードの相手としては、女の子のアンのほうがずっと好き!
アンには幸せになってほしいけど…Wiki読むと無理っぽそうで…悲しくなります。。。
この巻にはCD付きの限定版もあります。表紙がほのぼのリチャードとヘンリーで、内容を考えると余計悲しい…

さて次に紹介するのは、


「ざ・ちぇんじ!」と原案の古典「とりかえばや物語」を、さいとうちほ先生風にアレンジしてオリジナル要素を強くした男女入れ替わりものです。
これは…実は性別入れ替わり完了以降は興味なくなって読まなくなっちゃったんですよねえ。
なんていうか、オリジナルキャラの三の姫が登場してから、蛇足に思えてきちゃって。
原案をいじりすぎてるような気がしてしまったんです。
潔く入れ替わり完了で終了した「ざ・ちぇんじ!」はやっぱりよかったなあと今更ながら思います。
でも、さいとう先生の華麗なカラーと絵は大好きです!!

三番目はこれ。


ネットの広告で知って、面白そうだなーと電子書籍版を購入した、これまた男女入れ替わりものです。
ひょんなことから体が入れ替わってしまった、ヲタクの夕日とヤマンバギャルのサラ。
入れ替わった二人はそれぞれ天然美少女とワイルドイケメンに変化!
そんな二人を中心に繰り広げられる、ハイパーテンション下ネタ満載ラブコメディです。
でもコメディ漫画でも作者が女性ということで、夕日とサラの進みそうで進まない、もどかしいラブに胸がキュンキュンしちゃうんです。
3巻で完結ですが、まだ読みたかったー!と思わせる内容です。
私は電子書籍で買ってしまいましたが、これは紙媒体のほうがよいかも。。。
カバー裏などに描きおろしがあるそうなので。
ちなみに夕日化したサラと男子キャラの事故キスや腐女子の脇キャラがいるなど、ちょっぴりBL要素もあったり…

そしてそして!
今更最近初めて読んだのですが…

オメガバース!!

オメガバースとは欧米が発祥の一種のBL設定なのですが、「全員が妊娠できる世界」で男同士でも子供が作れちゃう!という世界設定のことです。
私自身あんまり詳しくないので、うまく説明できないのですが。
私が読んだのは、ふゅーじょんぷろだくとさんが発行している、


すごくよかった…!
オメガバースの設定がかなりきっちりしているうえに、一応女性型が存在する世界観で、多分女性を登場させないためだと思うのですが、閉鎖的な学校が舞台。
それが、BL漫画の金字塔「風と木の詩」を彷彿とさせます。
主人公オウギを含めαしか存在しないクラスに転入してきたΩのカナエ。そこから、少しずつクラスメイト達が狂いはじめ…
まあ、男同士で恋愛というBLお約束の葛藤はないのですが、その代わり、フェロモンの異常分泌という体質を抱えるΩ(受)の葛藤が切なくて切なくて。
前半は攻の葛藤が、後半は受の葛藤がとても丁寧に描写されます。
主人公カップルだけでなく、脇のクラスメイト達にも焦点をあてているのも風木を連想させます。

オメガバースは性転換ものとは違うんでしょうが、妊娠とか社会的な役割といった部分が男女の性差が抱える問題を連想させて、私自身は似てると思ってしまいます。

これら、私が好きな作品群を見返してみると、いわゆる『葛藤』が中心なんだなーと思います。
薔薇王のキリスト教的世界観で、悪魔としてみられてしまう「両性具有」に生まれてしまったリチャード(そのため母親に憎まれ自分を肯定できない)。
とりかえの男社会で性別を偽り、女性と結婚までしながら結局妊娠してしまい、最終的に女性としての「本来あるべき姿」に戻ってゆく沙羅双樹
桃色はコメディということもあり葛藤は少ないですが、体が入れ替わってるのにお互い惹かれあってしまう夕日たちの混乱ぶりとか。
さよなら恋人の自分ではどうしようもない現実に打ちのめされながら、それでも相手への想いを貫こうとするオウギとカナエの姿。

どれもせつなーい!!

私たちは生きる上で、どんなにがんばっても乗り越えるのが難しい問題をいくつも抱えています。
特にジェンダーの問題は多分人間として生きていく限り付きまとう問題でしょう。
それでも私たちは、それを抱えて生きていかなければなりません。
そんな問題を主題にしつつ、それを娯楽に昇華してる作品は共感するし、単純にすごいなーと思います。

これからもそんな作品たちに出会えますように!!


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いにしえゲーム血風録 十四回魔球再び 「いにしえゲーム物怪録(無用の巻)」

いにしえゲーム血風録 十四回魔球再び 「いにしえゲーム物怪録(無用の巻)」 http://ift.tt/2mRF0Mq

 これまでのなりゆき:急にヘンなゲームの記事を書きたくなった私は「いにしえゲーム物怪録」をでっち上げ、「洋風妖怪大戦争」を開帳する。しかしグラフィックがヘンなだけで、至極真っ当なゲームである上に、拙い文章では到底全貌を伝えることは叶わず、結局動画サイトへのリンクを張り付けるという体たらくだったのだった。

 

 …さて、「物怪録」最後を飾るのはこちらのゲームです。

 

 

 プロップサイクル (ナムコ:1996年)

 いや~、ナムコも結構ヘンなゲームを作ってるんですよね。「超絶倫人ベラボーマン」とか「ピストル大名の冒険」とか「フォゾン」とか、どれも珍品と言える代物ばかりです。ですからナムコがヘンなゲームを作っていたとしても驚くに値しません。むしろ今のナムコバンダイナムコか)が大人し過ぎるのです!どうしたんだ木馬屋!僕らはHDでモーションセンサー対応のベラボーマンを待っているぜ!(本当に発売されそうな気がする)

 …それはさておき、今回ご紹介するゲーム「プロップサイクル」に移りましょう。まずはストーリーの紹介です。

 

 ここではない、今ではない世界の物語。最終戦争を生き残った人々は高度な文明を捨て、牧歌的な生活を送っていた。テクノロジーは蒸気機関に落ち着き、飛行機を飛ばすほどまでに高められた。その結晶が人力飛行機「ラペロプター」であった。

 ある日、村の祭壇の一部に触れると、激しい稲妻が落ちた。村の一部は太陽型、月型、星型に切り取られ、村人達と一緒に遥か上空へと浮かんだ。いつしかその浮遊大地は「ソリター」と呼ばれるようになった。

 やがて「ソリター」にいる村人から手紙が落ちてきた。祭壇と思われていたものは、実は最終戦争に使用された磁力兵器のコントローラーだったのだ。エネルギー源である赤い玉を全て破壊すれば「ソリター」は地上に戻れるのだが、一定時間内に破壊出来ないと、赤い玉は稲妻と共に復活してしまうという。

 地上に残っていた村人達はラペロプターを使って赤い玉の破壊に挑むことにした。そのパイロットを選ぶため、選考会「プロップサイクルテスト」が行われようとしている。この大会で選ばれた者が「ソリター」に挑戦する使命が課せられるのだ。果たして「ソリター」は無事に地上に戻ることが出来るのだろうか?だったのだった。

 

 ナムコっぽい、ロマンと温かみを感じるストーリーですねぇ。こういう風に世界観をきっちり作り上げるところが、さすがは老舗と言えましょう。…ところでみなさんはこのゲーム、どういうジャンルだとお思いでしょうか?もちろんACTではありますが、そこはナムコ、一筋縄ではいかないのです。

 

 このゲームはなんと「大型筐体」です。つまり体感ゲームなのです。プレイヤーはラペロプターを操り、競技大会「プロップサイクルテスト」をパスし、浮遊大陸「ソリター」を地上に戻すことが目的となります。

 さて、先述のようにこのゲームは体感ゲームです。そしてプレイヤーが操るラぺロプターは人力飛行機なのです。…もうお分かりですね?そうです!プレイヤーは「鳥人間コンテスト」よろしく、チャリンコを実際に漕ぎ、大空の探索に挑まなければならないのです!やったぜナムコ

 

 筐体は中央にエアロバイクがデンと設置されており、その前にモニターが設えてあります。フィールドはポリゴンによる3Dで、プレイヤーの背後にカメラがあるビハインドビューです。ハンドル左右で旋回、ハンドルを引くと上昇し、押すと下降します。そしてペダルを漕ぐと加速し、漕ぐのを止めると減速していきますし、下降していくことになります。

 

 ゲームは全4面。最初の3面は「プロップサイクルテスト」の模様で、3つのステージを任意の順番で挑みます。ステージ上にはいくつかの赤い風船が浮かんでおり(ソリターの赤い玉に見立ててある)、これを体当たりで割っていきます。風船には数字が書かれており、これが割った際のポイントとなります。制限時間内に規定のポイントを越えることが出来ればクリアとなります。先述のようにどのステージから挑戦しても構いませんが、後になるほど規定ポイントが高くなります。また秒数の書かれた風船もあり、これを割ると制限時間が加算されるので、積極的に狙っていきましょう。

 

 それでは「プロップサイクルテスト」で挑む3つのステージをご紹介しましょう。

 

・クリフロック:渓谷を抜け、広場へと至る、草原と河川が美しいステージ。比較的壁や障害物が少ない

・ウインドウッズ:狭い洞窟を抜け、夜の村へと至る、幻想的なステージ。洞窟の中が狭いので、タイムロスに注意したい

・インダスターン:過去の遺跡が立ち並ぶステージ。高層ビルや地下鉄など、狭い上に障害物も多い

 

 以上3つのステージをクリアすると、いよいよ浮遊大陸ソリターに挑戦です。ソリターは月、星、太陽の形をした3つの浮遊大陸群で、周りは空ばかりなので現在位置が把握しにくく、赤い玉も浮遊大陸の上下左右のあちこちに配置され、非常に迷子になりやすいです。見事赤い玉を全て破壊すれば、めでたくエンディングとなります。

 

 

 で、このゲームの何がヘンなのかと言いますと…。いや、ヘンでしょう!?チャリンコを必死に漕ぐゲームなんてありますか!?全面クリアするためには4ステージ漕ぎっぱなしでなくてはならないのです!これは非常に疲れます!実際、当時高校生の私は疲れ果て、プレイ後、休憩コーナーでコーラを息も絶え絶えに飲み干しましたよ!

 それでなくともこのゲーム、我らが本拠地キャロットには入荷されなかったんです。ですから橋と跨線橋とを渡り、数キロ離れた所にあった、やはりナムコ直営のゲーセン「プラボ」まで行き、やっとの思いでプレイしたのです。そう、チャリンコを漕いで。

 行きでチャリンコを漕ぎ、ゲームでチャリンコを漕ぎ、帰りもチャリンコを漕ぐ、という競輪学校の合宿か、と思うような仕打ちです。しかも真夏の炎天下それでも週二で通いましたねぇ。ゲーム脳、ここに極まれりです。

 あと、このゲーム、モニターのすぐ下に穴がありまして、ゲーム中にペダルを漕ぐと風が出ます。早く漕げば、それだけ強い風が出ます。空を翔ける感じを表現したんでしょうねぇ。どうしてナムコはこういうヘンな所にこだわってしまうのでしょう。私はそんなナムコが大好きです。

 そんな牧歌的な空の旅をこちらで体験していただきたいと思います。ナムコらしい、非常に丁寧な作りになっています。ただ、このゲームは「自力で漕ぐ」ことに面白さがあるので、本当はゲーセンで実際にプレイしていただきたいと思いますが…。20年前のゲームですから、むつかしいですね。ですからプレイ動画を見ながら足踏みしていただければ、と思います。

 

 

 …それにしてもこのシステム、グーグルマップとPSVRとを組み合わせれば、バーチャルな空中散歩とか出来そうですね。東京やニューヨークのビル群を自由に飛行したり、パリの放射状の街並みを空から眺めたり…。まぁ、自力で漕がなければいけないんですけど。でも、エクササイズのお供としては良さそうですから、スポーツジムで導入しないかしら。それが無理だとしても、現在のCG技術で続編を作ってほしいですねぇ。いや、リメイクでも良いです。多分、現在のゲーセンに置いても遜色のないゲームだと私は思うのです。ナムコ、頑張って!

 

 

 ということで、「いにしえゲーム物怪録」はこれにて終了となります、多分。しかし今回はアーケード限定でしたので、今度は家庭用でやるかもしれませんが…。

 

 

 

 それではまた、十五回表でお会いしましょう。



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いにしえゲーム血風録 十四回同点本塁打 「いにしえゲーム物怪録(地の巻)」

いにしえゲーム血風録 十四回同点本塁打 「いにしえゲーム物怪録(地の巻)」 http://ift.tt/2lIOKsn

 これまでのあらすじ:フツーのメジャーゲームの紹介で、自分がある意味ぬるま湯にいることに気が付いた私は、己を叱咤する意味合いで、なんかヘンなゲームをご紹介する「いにしえゲーム物怪録」をぶち上げる。早速ボーダーにメガネのナイスガイを取り上げるが、「爽やかすぎて、これではただの足湯だ」と根っからのひねくれ根性が頭をもたげ始めたのだったのだった。

 

 …ということで、今回はこちらのゲームです。

 

 

 ・アタックス (カプコン:1991年)

 カプコンの1991年といえば、格闘ゲームの金字塔、ストリートファイターⅡ」が発表された時期です。また伝説の欲張りゲーム「ワンダー3」もこの時期ですし、「ファイナルファイト」の血を受け継ぐベルトスクロールACT「キャプテンコマンドー」もこの時期です。まさにカプコンの当たり年にリリースされたのが、今回紹介する「アタックス」なのですが、私は我らが本拠地「キャロット」でしか見たことがありません。どうやら非常に出回りが悪かったようですが、それにしたって不自然です。

 調べてみたところ、販売はカプコンですが、開発したのはLEGEND社というメーカーなのです。しかしいくら調べてもどこのどういうメーカーか分かりません。ただ少なくとも、カプコンは「売れる!」と思って販売したんでしょうね、きっと。結果としては先述の通りなのですが、私はキャロット店長の粋な計らいにより、幸運にも(あるいは不運にも)プレイすることができ、今でも忘れられない記憶となっています。

 その理由はおいおいご説明するとして、まずはシステムの紹介から始めましょう。

 

 

 このゲームはなんと「対戦ボードゲームです。プレイヤーは赤軍、CPUは青軍となり、7×7のフィールドに自分の色のコマを多く置けたプレイヤーの勝利です。まぁ、オセロみたいなもんです。ただルールがちょっと複雑なのです。

 

 ゲーム開始直後、赤のコマが左上と右下に、青のコマが左下と右上に置かれています(つまり対角に置かれている)。そして交互にコマを1つ動かしていくのですが、2種類の方法があり、その結果には明確な違いがあります。

 

 1:8方向へ1マス移動する。この場合、元いた場所にコマが残る。つまりコマが増えることになる

 2:8方向で2マス移動する。この場合、元いた場所にコマは残らない。つまりコマがジャンプしたことになる。

 

 さて移動した後、周りの8マスにコマがあった場合、それら全てを自分のコマに変えることが出来ます。ですから、敵のコマの横に自分のコマを移動させれば、その敵のコマは自分のコマに変わることになるのです。そして当然その逆もあり、自分のコマの横に敵のコマが移動してきて、自分のコマが敵のものになってしまうこともあるのです。

 

 このようなルールでコマ移動を繰り返していき、全てのマスがコマで埋まるか、全てのコマがどちらかのものになることでゲーム終了となります。プレイヤーが勝てば、次の対戦相手が登場し、プレイヤーが負ければ、もちろんゲームオーバーとなります。また左上にタイマーがあり、これが0になってもゲームオーバーとなります。

 …このように、文章だと複雑なルールに見えますが、実際にプレイしてみると、かなり単純なルールです。そしていとも簡単にコマの色が変わってしまう、目まぐるしい展開を繰り広げる、実にエキサイティングなゲームです。それだけに一手一手が非常に重要で、テキトーにプレイしていると簡単に負けます。当然運の要素もまるでなく、完全な読み合いとなり、高レベルのCPU相手ですと、手も足も出ないのです。

 

 さて、ここまでで「どこがヘンなんだ?」と思われる方がほとんどでしょう。いつもはプレイ動画は最後にご紹介するのですが、百聞は一見に如かず、こちらをご覧いただきたいと思います。

 

 

 …ヘンでしょう!?なんでこんなグラフィックなの!?CPUがことごとくクリーチャーなのはどういうこと!?しかもゲーム展開によってはニヤニヤしたり、悔しそうにしたりと、妙に表情豊かで余計に怖いよ!あと画面左の砂時計、なんで砂が真っ赤なの!?もしかしてプレイヤーの寿命!?とんだ鷲巣麻雀だよ!しかも勝っても元に戻らないよ!

 あとBGM怖い!DOOM」を思い出しちゃったよ!それでなければ、昔の不条理映画(カフカの「審判」とか)みたいだよ!もうひたすら内面へ内面へと誘うような単調な低いメロディー(?)は、しかしなんかクセになってくるから余計怖いよ!そしてゲーム終了時のあの叫び声はナニ!?断末魔!?やっぱり寿命を賭けているの!?いろいろ頭に浮かんで来ちゃうよ!

 

 …とまぁ、恐らく「秘密のゲーム」とか「禁断の遊戯」とか、そういう雰囲気を出したかったんでしょうね。この雰囲気が、当時中学生の私の脳裏に強く焼き付けられました。あのグラフィック、あのBGM、いやぁ、ただただ不気味でしたねぇ。そのすぐ横に「ギャルズパニック」が設置されていたのも、本作を更に異様な存在にさせていたように思えます(今思うと、この配置も意味不明ではある)。

 しかし先述の通り、ゲームとしては非常に高い戦略と戦術を必要とする、完成度の高いものでした。私も空き時間には(というか、中坊の放課後はほぼ空き時間ですが)結構プレイしていました。もっともなかなか勝てませんでしたけどね。

 それだけに、こんな一見さんお断りなグラフィックとBGMにしちゃったのがちょっと残念です。もう少し親しみのあるキャラクターとか、キャッチーなBGMだったらインカムも稼げたんじゃないかな~、とは思います。現代ならオンラインにしてみるとか、グラフィックを萌え系にしてみるとかすれば…、いや、どうだろう…?

 

 さて現在はスマホのアプリとか、PCのフリーウェアとかで簡単に入手出来るようです。お友達との対戦ツールとしてご利用いただいてはどうでしょうか。あ、オリジナルの怖いグラフィックとBGMではないようですので、いろいろとご安心ください。オセロ盤でもアナログにプレイ出来ますので(もっともコマを引っくり返すのが面倒くさいが)、是非一度プレイしてみてくださいね。

 

 それでは次のゲームに参りましょう。

 

 

 続きます。



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いにしえゲーム血風録 十四回勝ち越し本塁打 「いにしえゲーム物怪録(天の巻)」

いにしえゲーム血風録 十四回勝ち越し本塁打 「いにしえゲーム物怪録(天の巻)」 http://ift.tt/2lcYMBX

 さて今回はちょっと趣向を変えて、私が出会った「なんかヘンだ、コレ」と思ったゲームをいくつかご紹介したいと思います。グラフィックがヘンとか、システムが斬新とか、よく分かんないけど雰囲気がどうかしているとか、とにかく何かひっかかる代物なのです。しかしどのゲームもフツーに面白かったので、ゲームとしては真っ当です。ですから見る人が見れば「フツーのゲームじゃんか」とお思いになるかもしれませんので、その点はあらかじめご了承くださいね。あ、データイーストは殿堂入りなので、登場しません。

 それではまず、このゲームからお話ししましょう。

 

 

 ・ウォーリーをさがせ! セガ:1992年)

 ひと昔前、一冊の絵本が爆発的に流行しました。その名は「ウォーリーをさがせ!」で、ボーダーにメガネにニット帽のナイスガイ、ウォーリーを絵の中から探す絵本でした。一見簡単そうですが、この絵がものすごい書き込み量で、パッと見、モブシーンにしか見えません。その中からウォーリーを探すのですから、本当に目がシバシバしたものです。

 で、この絵本をそっくりビデオゲームにしちゃったのが、今回ご紹介する「ウォーリーをさがせ!」なのです。ぶっちゃけ便乗商法時流を上手く捉えたセガはさすがと言えましょう。それではシステムの紹介です。

 

 このゲームはトラックボールとボタン1つで遊びます。トラックボールとは操作パネルに握りこぶし大のボールが半分めり込んだようなデバイスで、これを転がすことでキャラクターを操作します。つまり右に転がせばキャラクターは右に、左上に転がせばキャラクターは左上に動かすことが出来るのです。まぁ、大掛かりなマウスみたいなものですね。ただご想像通り、マウスよりも操作性は悪いです。が、そこがゲームのキモでもあるのです。トラックボールを使ったゲームとしては、「サイバリオン」「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」「カプコンボウリング」などがあり、どれも操作がむつかしいゲームでした。

 さて本作では「指先キャラクター」を動かし、ここぞと思う個所に合わせてボタンを押すと、正否が判定される仕組みになっております。ゲームは制限時間制となっており、画面下にタイマーゲージがあります。時間経過と共にジリジリと減りますし、間違った場所を選んでしまうと大きく減ってしまいます。コレがなくなってしまうとゲームオーバーとなります。

 

 さて、このゲームは4つのラウンドが1セットとなっており、順番に挑戦していきます。詳細は以下の通りです。なお、各ラウンドにはプレイヤーのタイマーゲージとは別に制限時間が設けられており、ノルマを達成出来なくても、一定時間経つと強制終了となり、次のラウンドに移ります。

 

 1ラウンドと2ラウンドではオーソドックスな「ウォーリーをさがせ!」で、画面内のどこかにいるウォーリーを探し出せばクリアとなります。見事ウォーリーを探し出せばボーダーにメガネにニット帽の子猫ちゃん「ウォーリーのガールフレンド(多分)」が現れ、ソフトクリームを投げて寄越してくれます。

 3ラウンドはカーテンやらドアやら何やらで、人物が見えにくくなっています。いわば「オジャマ付きウォーリーをさがせ!」となります。ただでさえモブ状態で見にくいのに、ドアが開いたり閉まったりで頭の中の何かが切れます。それでも見事ウォーリーを探し出せばボーダーにメガネにニット帽のエンジェル「ウォーリーのステディ(推測)」が現れ、ソフトクリームを投げて寄越してくれます。

 4ラウンドは急に「間違いさがし」になります。最初に見本の画面が示され、画面が切り替わると変化している箇所があるので、そこを探します。カンタンなものから人類には無理なものまで幅広くありますが、見事探し出せばボーダーにメガネにニット帽の小悪魔「ウォーリーの峰不二子(言いすぎ)」が現れ、ソフトクリームを投げて寄越してくれます。

 

 以上4ラウンドを走破出来れば(強制終了でもクリア扱いになりますが、ソフトクリームは貰えません)、いよいよ楽しいボーナスステージに突入です!ボーナスステージでは以下のようなミニゲームに挑戦します。

 

・巨人:巨人の足の裏をトラックボールでグリグリくすぐる

・与作:大木を斧で切り倒す。パワーゲージが上下するので、タイミング良くボタンを押す

カール・ゴッチ:ボタン連打でいろんなものを握りつぶす

・目押し:頭、胴、足の絵がスロットのように回っているので、ボタンで止めて合わせる

・遁走:ウォーリーが逃げているので、トラックボールをゴロゴロして追いつく

 

 

 …などなど。これらミニゲームをクリアすると、ワードナ魔法使いのおっさんがバカでかいケーキを口の中に投げて寄越します。するとタイマーゲージがみるみる回復するのです。加えてこれまでの4ラウンドでゲットしたソフトクリームにもパクつき、1つにつき少々ですが、タイマーゲージが回復するのです。

 そしてインターミッションとして、パレードで全力でガッツポーズを決めたり、手首足首がどうにかなっているように見えるダンスをしたりして場をつなぎ、次のセットへ移ります。以後繰り返しとなり、こちらの忍耐力、および財力に限界が来るか、エンディングに到達するまで続くのです。

 

 

 以上が本作の概要ですが、どこがヘンかと言いますと、え~と、当時中学生だった私とその仲間は、もぅ大爆笑しながらプレイしてました。何にって、もはや何に大爆笑していたか分からないくらいで、なんかもう、作品世界のテンションに飲まれてしまったとしか言いようがありません。

 

 まず操作が「トラックボール」という点がユカイです。フツーにレバーにすればスムーズに目的の場所へポイント出来るのに、わざわざデカいボールを一所懸命にゴロゴロしなければならない「手間」は、実は多人数でワイワイやるにはもってこいなのです。実際、本作をプレイした際、私と仲間達はキャッキャウフフとボールを転がしてました。この時点でテンションはウナギ登りで、ウォーリー世界のユカイな雰囲気に飲まれ始めています

 またゲーム内の演出がユカイです。首尾良くウォーリーを見つけると、ウォーリーが無駄に華麗なスピンでキメますし、ソフトクリームを投げて寄越してくれるガールフレンドの目つきがちょっと怖いですし、ボーナスステージのミニゲームトラックボールを必死でゴロゴロしたくなるものばかりで、つまり「トラックボールゴロゴロ」に比例して、我々のテンションも急上昇します。結果、何を見ても何故か笑えてきます。

 そしてインターミッション「手首足首骨折ダンス」でテンションは頂点に達します。なんかマヌケなBGMと共に、主人公の少年がブタさん達とダンスします。少年、満面の笑みですが、ダンスにキレがありません。骨折してるからでしょうか。しかし我々プレイヤーは最高のグルーヴと感じ、椅子を蹴倒して全員が骨折ダンスに興じます。他のお客さんが奇異の目で見つめてきますが、そんなことは気にしません(しかしゲーセンで踊り狂うのは迷惑なので、よい子はマネしちゃダメ!)

 

 つまり、当たり前ですが、登場キャラクター全てが「ウォーリー色」に染まっており、プレイヤーもそれに巻き込まれざるを得ないわけで、もう当てはまる言葉が見つからないので「ウォーリーイェ~イ!」みたいな感じです。今回の記事を書くにあたり、プレイ動画を見てみましたが、やっぱり何故か笑えて仕方ありませんでした。このゲームはそういう不思議な魅力を秘めているのです(説明になってない)。

 

 …ということで、牧歌的、麻薬的、悪魔的魅力に満ちたゲーム内容はこちらでご覧いただき、私がおかしいのかゲームがおかしいのか確かめていただきたいと思います。ただこれだけは言えます。面白いゲームですよ!

 

 では次のゲームに移りましょう。

 

 

 続きます。



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