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いにしえゲーム血風録 再設定 「出撃の刻 ~じっさい編~ 」

いにしえゲーム血風録 再設定 「出撃の刻 ~じっさい編~ 」 https://ift.tt/2QgFWf7

 ということで、今回の血風録はゲームミュージック、特に「ゲーム開始時の曲(少々意味が違いますが、便宜上「ジングル」としますよ)」に絞ってお送りするわけですが、その前に、「ジングル」とはどういうものを指すのか、わたくしの独断と偏見とワガママをもって、ここで決めておくことにしましょう。

 スバリ「ジングル」とは

 

 「コインを入れて、スタートボタンを押し、1面の曲が流れるまでに流れる曲」

 

 であります。…なんかややこしいな。図にすると

 

「コインを入れる → スタートボタンを押す → 『ジングル』 → 1面の曲」

 

 という感じですね。なんでわざわざ決めたかと言いますと、実は我らが名作STGグラディウスには「ジングル」ってないんです。お馴染みのあの曲「空中戦」という曲で、面の頭に必ず流れるので「ゲーム開始時の曲」ではないわけです。が、一応断っておかないと「何故『グラディウス』は取り上げないのだ、ゆるせぬ!とか「何故『ダライアス』は無視するのだ、天誅とか、やらなくてもいい争いを全世界相手にしなければならなくなります。分かってやってくださいな。

 また今回は「ゲームミュージック」にテーマを絞っていますが、しかしゲームミュージック」はゲームの中で流れてこそ本懐なり、ということで、プレイ動画で紹介しております。純粋に曲だけが聴きたいというホンモノ志向の猛者の方々、申し訳ありません。

 

 それでは始めましょう。まずは誰もが知るこのジングルからであります。

 

 youtu.be

 はい、1983年にナムコより発表されたSTGの金字塔、ゼビウスです。侵略者「ゼビウス軍」を相手に超高性能戦闘機「ソル・バルゥ」で戦いを挑む、縦シューの源流とも言えるゲームです(ちなみに漫画家みずしな孝之先生は「このジングルが鳴り終わる前に自機が吹っ飛ぶ」という猛者です)

 さてこのジングル、ゲームの始まり、つまり戦いの始まりにふさわしく、プレイヤーの気持ちを盛り上げる曲調となっています。なんていうか「救世主登場!」みたいな感じですね。加えて敵であるゼビウス軍の不気味さ、不可解さ、そしてそれに立ち向かっていく不安も表現しているように思えます。続いてはこちらです。

  

youtu.be

 1984年のテーカンよりスターフォースです。「ゼビウス」と違い、前半では静けさが滲み出ていますが、後半の明るいメロディーラインがやはりプレイヤーの気持ちを盛り上げます。最後の切り札であり、最後の希望でもある。そんな「最終決戦」を目の前にした、パイロットの心境を描いているようにも思えます。

 

 このように、とかくジングルとは「ヒーロー(自機)の強さ」とその登場による「希望」みたいなニュアンスを表現しているもののようです。しかしそれもこの頃、つまり1980年代前半くらいで、これより前になるとまるでニュアンスが変わります。例えばこちらです。

 

 

youtu.be

 1979年のナムコの固定画面STGギャラクシアンです。この頃はプレイヤーの気持ちを盛り上げるというより、純粋に「ゲーム開始の合図」みたいな意味合いが強いように思えます。これが1981年の同じくナムコギャラガになりますとこうなります。

  

youtu.be

 「宇宙空間での戦闘」という舞台を強く意識した曲調になっています。この頃はまだSTGには明確な物語は確立されていませんが、少なくとも「ゲームの世界観を意識する」方向へと動き始めたのかもしれません。それが一気に爆発したのが先の「ゼビウス」や「スターフォース」であると言えるでしょう。

 

 この流れは1980年代半ばまで続きますが、ジングルによって語られる世界観は様々な形になっていきます。例えばこちら。

 

 youtu.be

 1985年のカプコンよりエグゼドエグゼスです。ちょっとコミカルな曲調で、丸っこい自機の形とマッチしているように思えます。いわば「自機の形状」をジングルで表現したのかもしれません。続いてはこちらです。

  

youtu.be

 1985年のニチブツより「マグマックス」です。合体ロボが主人公のこのゲーム、ジングルも「超兵器」というかレトロフューチャーというか、言葉は悪いですがポンコツロボット大進撃!」みたいな、何とも形容しがたい愉快な曲調となっており、こちらは「自機の性能」を表現したと言えるでしょう。

 

 さて1980年代後半になりますと、基盤の進歩や容量の増大に伴い、ゲームの設定、つまり物語背景が非常に複雑になっていきます。何故戦うのか、敵は何なのか、自機のスペックは。これらを深く語ることで、プレイヤーのゲームへの没入感を促そうとしたのだと思いますが、それらは結果としてジングルも複雑かつキャッチーなものへと進化することを促しました。例えばこちらです。

  

youtu.be

 1986年のデータイーストよりダーウィン4078」です。「無限の広さを持つ宇宙船内におけるエネルギー生命体同士の苛烈な生存競争」という、何だかよく分からない設定で、ゲーム内容も「敵を倒して出現する『E』を取ると進化」したり「ある手順を踏むと突然変異」したりと、やっぱり何だか分からない代物。ですからこのちょっとパラノイア的なジングルもゲームの世界観を明確に語っていると言えましょう。続いてはこちら。

  

youtu.be

 同じく1986年のジャレコより「アーガス」です。ギリシャ神話の巨神『アーガス』が現代に復活!」という、やっぱりよく分からない設定のゲーム。高次面なると信じられない弾幕に見舞われ、それはまさに「神との戦い」であり、そういう意味ではこのジングルも「神に刃向う」、つまり「運命に立ち向かう」感じで、うん、間違ってはいない。

 

 

 このようにゲーム設定が濃厚になるにつれ、ジングルも濃厚になっていったわけですが、この流れはさらに続きます。凝った設定と言えば、そう、お待ちかねのタイトーの登場です。

 

 …が、少々長くなりましたので、続きは次回といたします。

 

 

 

 

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