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いにしえゲーム血風録 十七回裏振り逃げ! 「ドルアーガの塔(ブルークリスタルロッド編)」

いにしえゲーム血風録 十七回裏振り逃げ! 「ドルアーガの塔ブルークリスタルロッド編)」 http://ift.tt/2vGfIaO

 聞いたところによると:晴れて「裏ドルアーガ挑戦権」を獲得したものの、謎の絵文字にちっともさっぱりわからんちんで、1階から途方に暮れるボンクラであったが、無い頭を振り絞り、あるいは悪運に恵まれながら、絵文字の解読に奇跡的に、ホント少しずつ成功する。そして1/3地点である20階。そこで信じられない音楽を耳にし、座りションベンも辞さないボンクラだったのだった

 

 

 

 何故20階なのにドルアーガの曲が流れるのだ!?つまりここでドルアーガが登場するということか?でも、キーアイテムが全然集まってないよ!?勝ち目ないよ!?ていうか、つまりここが最終面!?

 …しかしアイテムリストが60階まであるのですから、フツーに考えてここは通過点で、ちゃんと60階までゲームは続いていくはずです、多分。…そうだ、この階の絵文字はどうなっているのだ?どれどれ…。

 

「逆三角に点、米印、標識、六芒星…」

 

 途中からかすれて読めなくなってるよ!?…よく見ると、リストの一番下に、小さくこんなことが書いてありました。

 

「上記の表はある古文書の複製ですが」

 

 複製なのかよ!かすれている状態まで複製するなよ!ギャラリーフェイクみたく、修復しろよ…。おや、まだ続きがある。

 

「その解読方法や、かすれている部分に何が描かれていたかは、

あなたが見つけ出してください。」

 

 …そうか、オリジナルもかすれていたのか。じゃあしょうがないな。…って、何だよオリジナルって!?こんなところにまで、凝った世界観を持ち込むんじゃない!…クソーッ!!ナムコォー!!でも、そんなナムコ大好きィ!

 

 ともあれ、まずはこのフロアの様子を確認してみましょう(急に冷静)。敵はレッドスライム(呪文を飛ばしてくる)、魔術師ドルイド(壁を破壊する呪文を飛ばしてくる)、ドルイドゴースト(壁を破壊する呪文を飛ばしてくる)、ブルーナイト、以上4種類。…アレ?ドルアーガがいないよ?

 ハッ!ここは表面59階と同様、宝箱の代わりにドルアーガを出現させなければならないんだな!?ということは、ドルアーガを倒さずにドアに入ると、下層階に落とされるんだろうなァ、きっと。よし分かった、もう全部分かった!ドルアーガにカチコミじゃぁ!(2回目)

 

 さてここで改めて絵文字を見てみましょう。「逆三角に点、米印、標識、六芒星…」です。六芒星17階で初登場した絵文字で、七転八倒の末(時間にして2時間)「敵を全滅させる」ということが分かっています。ですから、この絵文字は「倒す、してはいけない、鍵、全滅」ということになり、通してみますと

「敵を倒さずにカギを取り、その後敵を全滅させる」

 …となります。なるほど!条件としてはむつかしくない!しかしこの後がかすれて読めません。しかし読めない所をいつまでも考えても仕方ありませんから、まずはここまでの工程を実行してみましょう。

 

 とはいえ、「敵を倒さずにカギを取る」というのは思いのほか、むつかしいものです。カギを取るために通る道筋に敵がいることがザラで、マトックによる迂回路の形成を余儀なくされることもしばしば。しかも規定回数以上に壁を壊してしまい(マトックの種類によって、壊せる壁の数が決まっている)、マトックを失くしてしまい、仕方なく下層階でマトックを取り直すという二度手間に陥る始末です。

 そして首尾よくカギを取ったとしても、何しろレッドスライムにドルイドドルイドゴーストと、呪文を飛ばしてくる敵ばかりですから、少しの油断で呪文の直撃を受けてしまい、「ハイ、やりなおし」となります。もう何本ドクターペッパーを空にしたか分からなくなった頃、ようやく条件をクリアすることに成功しました!

 すると妙に足の速いハイパーナイトが出現しました!…表面の59階でも、コヤツはいたな。さてはコイツを倒せばドルアーガが出現するのか!よぅし、マテー!勇んでハイパーナイトに躍りかかり、キキキンと剣を交わします!が、

 

「ペホペホペホ…」

 

 やられたよ!?エェ!?現在の装備ではハイパーナイトに勝てないの?じゃあ、どうやってクリアするのよ!?…いや、落ち着け、恐らく、この「どうやって倒すの!?」の部分が、かすれた絵文字の部分に相当するのだろうな。ここからは自力か…。ポーズして、しばし思案にふける私。…ふと、私は表面の59階の条件を思い出しました。

 表面の59階では「足の速いハイパーナイトを倒す」、「4人に分身したウィザードを倒す」、「クオックスを倒す」ことでドルアーガが出現しました。そう、59階には宝箱が存在しないのです。ドルアーガが出現する代わりに、宝箱は出現しない…。そしてここ裏面20階は条件を満たすことではドルアーガは出現しません。ならば代わりに宝箱が出現しているのではないか?

 慌てて私は表面の20階の宝箱を確認しました。裏面も表面と同じ階に同じアイテムが出現するからです。果たしてアイテムはポーションオブパワー」。効果は「ギルの体力が上昇する」!コレだ!つまり宝箱を出し、取得したアイテムでギルの体力を増やさなければ、ハイパーナイトは倒せないのだ!多分!

 

 早速もう一度、絵文字の条件を行います。そしてスタート地点に戻ると、ありました!宝箱です!そして中身はやっぱり「ポーションオブパワー」!これでハイパーナイトに勝てる!…その後、どうなるかは分からんが、とにかくハイパーナイトを倒すぞ!

 

「ペホペホペホ…」

 

 やられたよ!?エェ!?体力増やしても勝てないの!?もう勝つ方法ないよ!?私はガックリと崩れ落ち(座ってるけど)、呆然と「GAME OVER」の画面を見つめるしかありませんでした。

 

 

 翌日、私は行きつけの書店にいました。そうです、攻略本です。当時の書店は現在のようにビニールやヒモなどで封をしておらず、それはもう、立ち読みし放題の牧歌的時代でした。十分に吟味したうえで購入してもらおうという、いわば書店のサービスだったのです。

 しかしこのボンクラはそんな書店さんの善意を悪用しようと、そう、悪用しようと目論んだのです!なんてダメ人間!ポンコツ!DOH!(DOH:アルカノイドのラスボス『Dust Of Human』の略で『人間のクズ』の意、出典:ゲーメストもう自分のコトなので悪口言いたい放題ですが、当時の私は(というか今も)こらえ性のないお子様でしたので、どうぞ生暖かい目でお許し願いたいです(特に書店さんに)。

 それはさておき、早速「ナムコミュージアム攻略法(題名うろおぼえ)」の裏ドルアーガの項、20階を開きます。そこには何と絵文字の完全版が掲載されておりました。…何故、完全な絵文字があるのだ?ハッ、編集部にはナムコから「古文書完全版」が提供されたという事か!?しかしどうやらナムコは思うところがあったのか、急遽製品版の古文書は敢えて不完全にしたようです。…余計にむつかしくしやがったということですね。チックショウ!ナムコォーッ!でもオイラはナムコが大好きさ!

 

 さて正確な絵文字の内容は忘れてしまいましたが、「変な人型、波線、五角形」が描かれていました、確か。全部初めて見る絵文字です。が、このゲームで「人型」のモノと言えば、恐らくナイト族でしょう。しかしその後の「波線」と「五角形」がちっともさっぱりすこしも分かりません。

 仕方ないので、隣のページの解説を読みます。そこには完全な絵文字の翻訳があり、曰く、

 

「敵を倒さずにカギを取り、その後敵を全滅させる。ハイパーナイトと交差し、

その後に宝箱を取り、再びハイパーナイトと交差する」

 

 でした。…「波線」は交差する、「五角形」は宝箱を意味することになります。でも、何故この手順なのでしょう?宝箱を取ってからハイパーナイトと交差するでは…、あ、それでオレはやられたんだ。何か意味があるのか。果たして続く解説には、ドルアーガの塔の独特のシステムについて書かれていました。

 

 このゲームでは、ギルはアイテムを取得することでしかパワーアップしません。この場合のパワーアップとは「攻撃力」の増加と「体力」の上限の増加を指し、具体的には攻撃力は18階の「ドラゴンスレイヤー」と45階の「エクスカリバー」を取ることで増加し、体力は37階の「ハイパーヘルメット」を取ることで上限が増加するのです。それ以外のアイテムでは増加しません。

 ですから、20階のアイテムポーションオブパワー(めんどくさいので、以下「回復剤」)」の効果は「ギルの体力が上昇する」ですが、より正確に言うと「ギルの体力が一定数回復する」なのです。当然、上限よりも回復することはないのです。ここが重要なのです。

 ナイト族と戦い、体力が減ったところで「回復剤」を取れば、ギルの体力は上限、あるいは上限近くまで回復することになります。そして当然のことながら、ナイト族と戦わず、体力が減っていない状態で「回復剤」を取っても、上限を超えることはないので、フロア開始時の状態である上限値のままとなります。

 もうお分かりですね?私はハイパーナイトと戦う前に「回復剤」を取ったため、つまり体力満タンの時に回復アイテムを取ったため、全く意味がなかったのです。ハイパーナイトを倒すには、「ハイパーナイトと戦い、ある程度まで体力が減ったところで『回復剤』を取り、体力を回復させてから、再びハイパーナイトと戦う」ことが必要だったのです。

 

 私は攻略本を持って突っ立ったまま、バカみたいに口を開けていました。体力ゲージはないし、数値も表示されないのに、そんなシステム、分かるわけないだろう!いや、当時のプレイヤーは分かってたの…かな?私は当時のプレイヤーを雲の上の存在と考えていたので、即刻「分かっていたに決まってる」としました。スゴイや!(憧憬と畏怖の念を込めて)

 とにかく、これで20階突破の糸口(というかまんま正解)を掴んだ(というか盗んだ)私は、当然のように攻略本を棚に戻し、風のように疾走して家に帰りました(最低)。そして即座にナムコミュージアムを起動。もう一回「ゴールドマトック」を取得し、壁を壊して「裏ドルアーガ」の筐体に座りました(いちいちこの手順を踏まないといけないのです)。

 

 広告の裏にメモした宝箱出現条件を参照しつつ、30分掛けて20階に到達。あぁ、ドルアーガのテーマ再びです。しかし!もう恐れることはない!だって答えを知ってるもん!現金なもので、意気揚々と宝箱を出現させます。すると出ました、足の速いハイパーナイトです!

 …しかし、ギルの体力が全く表示されないこの状態で、どうやって「今が回復剤を取るタイミングだ」と察すれば良いのでしょう。…分かりませんね。ということで、まずは「何回交差するとギルがやられるか」を確かめてみました。そして尊い犠牲の結果、5回ほど交差するとやられることが分かりましたので、4回ほど交差してから「回復剤」を取れば良さそうです。

 さて、改めて20階をやり直します。まず宝箱を出し、同時に出現したハイパーナイトと交差します。いち、にぃ、さん、しぃ!今だッ!私は脱兎の如く戦線を離脱し(おおげさ)、宝箱を飛び付きました。これで回復剤をゲット、ギルの体力はある程度まで回復し、ハイパーナイトに引導を渡すことが出来るはずです。さぁ、今度こそカチコミじゃあ!(3回目)

 

 ハイパーナイトを追いかけ、すぐさま仕掛けます。キキキンと剣を交わし、「ズビャッ」と討ち取ったSEが鳴りますと、ハイパーナイトの姿が消え、そこには宿敵ドルアーガの姿が!しかしドルアーガは扉に向かって逃げていきます。マテー!と追いかけますと、ドルアーガが四方八方に呪文を放ち、うっかり剣を出しっ放しだったために被弾。やられました。

 …モゥ!オレのバカチン!己のポンコツぶりにウンザリしましたが、気を取り直して改めて同様の手順を踏みます。…ドルアーガが扉へと逃げます。今回は剣を収めて盾でしっかりと呪文を防ぎます。が、ドルアーガは足が速い上に壁を通り抜けるので、みるみる引き離され、ドアに入ってしまいました。

 …逃がしたか。いや、多分、こういう演出なんだろうな。ここで倒しちゃったらゲームを終わっちゃうし。ていうか、キーアイテムがないから、多分勝てないし。ともあれ、ようやく20階を突破した私は、新たなる階層へと足を踏み入れたのです。

 

 

 …が、その後の古文書の解読は困難を極めました。何しろ知らない絵文字のオンパレードな上に、ちょっとトンチを利かさなければ分からない内容になっていったのです。一例を挙げますと、

 

・「かすれていて読めない、うずまき」:ウィスプを柱の周りをグルグル回るように封じ込める

・「マトック、キャンドル、剣、何かが消えているようなマーク」:タイムが7650の時に出現する

・「大きな白丸と周りに小さな白丸と黒丸」:PS本体のフタを開ける(PS本体を上から見た図だった)

・「6体の人型(かすれている)、逆三角に点、五角形、括弧に十字」:特定の順番でナイト族を倒し、宝箱に剣を振る

 

 …なんだよ、「PS本体のフタを開ける」って!?よくゲームが止まらないな、と感心したものです(「ドルアーガの塔」のプログラムは100キロバイトもなく、PSのメモリにプログラムを全部読み込み、それからゲームを開始しているので出来る芸当らしい)。そして59階、ドルアーガとの決戦にいたっては「絵文字が完全にかすれて読めない」というありさまでした。

 まぁ、つまりはお手上げだったわけで、結局、私は家と書店とを往復することになるわけです。そしてとうとう攻略本を買わなかったのですから、本当に悪党です。ごめんなさい。

 

 こうして数々のインチキ(主に立ち読み)を駆使し、私は60階に到達しました。神秘的なBGMの中、ギルは女神イシターに謁見し、石にされた巫女カイの救出に向かいます。この階の絵文字は「括弧に十字(三角形に配置)」で、意味は「カイを中心に三角形の頂点で剣を振る」です。

 剣を振るたびに、ギルは3本あるクリスタルロッドを1本ずつ掲げていきます。全てのクリスタルロッドを配置し、石の元に向かうと、カイの呪いは解かれ、元の姿に戻ります。そして3本のクリスタルロッドが1つに集まり、ついに平和の象徴、ブルークリスタルロッドが復活しました。ファンファーレ!これでクリアです!

 

 表面では静止画だったエンディングは、ゆっくりと文字とドット絵がスクロールするスタッフロールとして生まれ変わっていました。開発スタッフ、登場したモンスター一覧、そしてギルとカイ。BGMもロングバージョンと豪華になり、物語の終幕を彩ります。そして最後に、ギルが剣を天に向かって掲げ、印象的なSEが流れました。

 …終わった。そしてオレの気力も終わった。あぁ、やっぱり自力クリアは無理であったか。そりゃそうだな。しかし…面白かったなぁ。私は完全な敗北を味わいながらも、しかし不思議な満足感に満たされたのでした。

 

 

 さて数日後。私はまた書店を訪れ、攻略本を読み返していました。この本には攻略情報の他にも、開発秘話とかも掲載されていたのです。もうホントに「買っちゃえよ」と、かつての自分を殴りたくなりますが、それでも立ち読みで済ませた私に、皆さん、どんな言葉を投げつけてくださっても結構です。猛省と共に受け入れますので。

 さて、裏ドルアーガ攻略の後に、小さなコラムがありました。そこには

 

「第3のドルアーガの塔!『闇ドルアーガ』のプレイ方法を公開!」

 

 

 エェーェエーエエェェエエッツ!!!!イヤァアァアアァアアアァアッッ!

 

 …この「闇ドルアーガ」、ゲーム設定が出来る「ディップスイッチ」をいじった上に、タイトル画面でアレコレとコマンド入力をすることでプレイ可能になるのですが…。今度はホントにノーヒント。一応プレイしましたが、まぁ、結果は推して知るべし、お話しすることもありますまい。それに今回はホントに長くなりましたので(ごめんなさい)、ここまでといたしましょう。

 

 

 

 

 それではまた、十八回表でお会いしましょう。

 

 

 おまけ:珍しいことに、PS版裏ドルアーガのプレイ動画がありましたので、是非こちらで「マジでムズい」をご覧ください(宝箱出現条件は収録されていません)



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小話「ねぇ、ちゃんと風呂入ってる?」

小話「ねぇ、ちゃんと風呂入ってる?」 http://ift.tt/2uh5KcP

 

~ とある中学校での一幕 ~

 

 

「山田~!」

「なんだよ鈴木。」

「ねぇ、ちゃんと風呂入ってる?」

「…うん、入ってるよ。」

「おいおい、山田!姉ちゃんと風呂入ってんのかよ~!」

「…あ~、そういうことか。」

「山田は姉ちゃんと風呂入ってるだってよ~!」

「…うん、だから入ってるよ。」

「山田は姉ちゃんと、…え?」

「だから入ってるってば。」

「…え?」

「うん、入ってるよ、姉ちゃんと風呂。」

「え…。」

「…。」

「…。」

「…鈴木はさ、オレの姉ちゃん、知ってるよな。」

「…うん。」

「どう思う?オレの姉ちゃん。」

「…あ、あの、え~と。」

「お前、オレの姉ちゃんのこと好きだよな、けっこう。」

「ああああのあの、えええ~と。」

「姉ちゃん、胸デカいもんな。」

「…。」

「…姉ちゃんと風呂入ってるよ。」

「…!」

「毎日。」

「えッ!」

「毎日、入ってるよ。」

「うぅ…。」

「…。」

「…。」

「…この間さ、鈴木の家で見せてもらっただろ?」

「…何を?」

「エロ本。」

「…!」

「あれ、いくらで買ってきた?」

「…650円。」

「…ふ~ん。」

「…なに?」

「いや、オレはホンモノをさ。」

「…。」

「見てるわけだよな?」

「!!!」

「ばいんばいんを、な?」

「!!!!!」

「それも毎日な。」

「まいにちッ!」

「しかも0円で。」

「ぜろえんッッ!」

「その上、エロ本では隠れてる所とかも、な?」

「はうぁッ!」

「まぁ、ウチの風呂狭いから。」

「かかか、かか、『から』?」

「うっかり触っちゃうこととかも…な?」

「あぁああぁあぁああぁあッッ!」

「ばいんばいんに、な?」

「アアァアァアアァアァアアァアアァアアァァァアッッ!!!」

「でも姉弟だし、普段から見てるから何とも思わないけどな。」

「ぅぅぅ…。」

「…。」

「…。」

「…聞いてみ?」

「え?」

「もう一回、聞いてみ?」

「…!?」

「オレの話、よぉぉく考えた上で、もう一回聞いてみ?」

「うぅ、うわぁああぁああ!」

「聞いたら姉ちゃんの写真撮ってこようかな~?」

「はぐッ!」

「さ、もう一回聞いてみ?」

「…ね、ね、ねぇ、ちゃ、ちゃ…。」

「ん?」

「…ねぇ、ちゃんと、風呂入ってる?」

「…うん!入ってるよ!姉ちゃんと!毎日!」

「わああああぁああん!」

「ばいんばいん!」

「ヒャァアァアアアァアアッッ!」

「あ、もちろん写真はナシな。」

「ウォォオオォオォオオオン!」

 

 

 

「ただいま~。」

「お、おかえり。」

「あれ、姉ちゃん、今日は早いな。」

「顧問の先生が風邪ひいて、部活がナシになった。」

「フーン。」

「あ、ちょうどいいや、ドクターペッパー買ってきて。」

「え~、めんどくせぇ!」

「お母さんにあのエロ本のこと言うよ!」

「クソ姉貴!買ってくりゃいいんだろ!」

「お釣り、ちゃんと返せよ~。」

「…こんな姉貴と風呂なんか入りたくねぇよ…。」

「なんか言った!?」

「言ってませ~ん。行ってきま~す。」

 

 

ー おしまい ー



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いにしえゲーム血風録 十七回裏代打の代打 「ドルアーガの塔(エクスカリバー編)」

いにしえゲーム血風録 十七回裏代打の代打 「ドルアーガの塔エクスカリバー編)」 http://ift.tt/2f2u53i

 これまでの歴史:20世紀最大の無茶ゲー「ドルアーガの塔」をプレイするも、小学生には到底クリア出来るわけもなく、深い諦念と共に一気に時は流れる。結局、ボンクラは例の如く「ナムコミュージアム」で「ドルアーガの塔」と再会し、付録のアンチョコ(死語)もあり、「これで簡単にクリアだぜ!」と意気込むも、実はゲームとしてはフツーにむつかしく、それでもバカはバカなりに足掻いてクリアする。いよいよ裏面へのヒントが示される!俺達の戦いは、まだ始まったばかりだ!(完)(←ウソ)

 

 

 さて、ドルアーガの塔の展示ブースに戻ってまいりました。表面(つまりフツーのAC版)をクリアすると、「遊び方」のスクリーンに何やらメッセージが出るはずで、現に今クリアしてきたので、早速見てみましょう。なになに…。

 

 ミュージアム内で『L1+R1を押したまま上右下左』を3回入力すると、ゴールドマトックが手に入ります。これでどこかの壁を壊せば、新たな世界への入り口が開かれるでしょう。

 

 …まさかの宝箱出現条件!ていうかコレ、AC版のゴールドマトックと同じ方法じゃねぇか。ナムコ、遊んでるなぁ(尊敬)。とにかく早速コマンドを入力してみましょう。すると宝箱を取った時のSEが鳴り、画面左下にゴールドマトックが示されます。

 おぉ、手に入った。さて、どこの壁を壊せば良いのかしら。ゴールドマトックは255回壁を壊せるから、そこら辺の壁を手当たり次第にブッ壊せば…。いやいや、他のゲームのブースに裏面が隠してあるのか考えにくいですから、やっぱりココ、ドルアーガの塔のブースよね。…そういえばこのブース、入り口正面に何も展示していない壁がありました。…アレだな。

 その壁の前に立ちますと、右下でコンシェルジュを務めているパックマンが何かに気が付いたように「!」を出しました。やっぱりここか!ボタンを押すと、目の前の壁がブッ壊れ、光が溢れ出します…。

 

 そこではギルとドルアーガがタイマン勝負をしています。ドルアーガの魔法!それを防ぐギル!なかなか勝負がつきません。そこへ天上からブルークリスタルロッドとルビーメイスが降りてきて、女神イシターの加護が溢れ出します!怯むドルアーガ!そこへギルの兜割り!ドルアーガが討ち取られました!

 …おぉ~、って、いやいや、ポリゴンによる寸劇はカッコイイですが、肝心の筐体はどこにあるのよ。と、横を見てみると、申し訳なさげに鎮座している筐体を発見。お前が主役なのにな…と、ちょっと遠い目をしつつ、早速席についてプレイ開始です。

 

 タイトル画面は色違いになっており、見るからに裏面です。…FC版も色違いだったなぁ。それはさておき、いよいよ付録の裏面、謎の絵文字の登場です。

 「ITEM LIST」とありますから、まぁ宝箱出現方法には違いないでしょうが、絵文字には三角形や逆三角形に点が記してあるものなどがあり、パッと見ではちっともさっぱり分かりません。が、リストの一番下に翻訳らしきものが書いてあります。曰く、

 

「三角:Slime」「逆三角に点:Kill」「動物:Quox」「半円:Door」

「標識:Key」「米印:Negative」「三角に丸:Magician」「シャープ:Open Door」

 

 …の8つの絵文字の翻訳が示されています(変換では出てこないので、文字で失礼します)。で、1階の絵文字は、

 

「三角、逆三角に点、下矢印」

 

 …でした。三角でスライム、逆三角でKill、すなわち倒すことですから、恐らくスライムを倒せば良いのでしょう。しかし最後の下矢印(↓)は何なのだ?とにかく1階をプレイしてみましょう。

 

 1階は表面と同じくグリーンスライムがいますが、やたら数が多いように思えます。しかしそれ以外は特に変わったところは見られません。取りあえず近くのスライムを倒します。…もちろん、スタート地点には宝箱が出現せず(宝箱は各フロアのスタート地点に出現するのです)、何も起こりません。何か「下」に関連することをしなければならないようです。

 続いて「スライムを倒してから下に向かって歩く」をやってみますが、やはり宝箱は出現しません。ではギルを下向きにスライムを倒してみると、今度はスタート地点に宝箱が出現しました!やった!これが正解なのか!結構面倒くさいぞ!?

 ともあれ、宝箱を取ってみると、中身はカッパーマトック(壁を1回壊せる)でした。ふむふむ、出現するアイテムは表面と同じようだな。これで表面と違ったら、要らないアイテム(例:ポーションオブエナジードレイン:ギルの体力が減る)とかまで探すところだったわい。ヤレヤレ。

 

 さて2階です。この階の絵文字は、

 

「斜線入り三角、逆三角に点、(三角、逆三角に点、米印)」

 

 …です。急に長くなりましたが、なんだ「斜線入り三角」って。…確か表面の2階の宝箱の出し方は「ブラックスライムを2匹倒す」でしたから、この「斜線入り三角」はブラックスライムのことでしょう、多分。したがって「斜線入り三角、逆三角に点」は「ブラックスライムを倒す」ということでしょう、多分。

 しかし後半のカッコの中身はどうでしょう。「三角、逆三角に点、米印」ですから、「スライム、倒す」で、米印は翻訳によれば「Negative」ですから…、なんだ「Negative」って?私は英語が2ですので、今ひとつピンと来ません。辞書で「Negative」を引いてみますと、

「Negative」… 消極的な、反対の

 …消極的にスライムを倒す?攻めの姿勢ではいけないのか?つまり剣を出して突っ込むのではなく、剣を出したままボーッと突っ立っていて、スライムが近づいて来てプスリとなるまで待つのか?…いや、んなポンコツ直訳ではダメだ!他に「Negative」の意味は…、

「Negative」… 否定の

 あ、コレだ。つまり「してはいけない」ということなんだ。だから「三角、逆三角に点、米印」は「スライム、倒す、してはいけない」だから(カタコトだ)、「スライムを倒してはいけない」ということだ。で、全体を通してみると、

「ブラックスライムを倒す(スライムを倒してはいけない)」

 ということか、ナルホド!これで解読!2階クリア!

 

 …って、ぅおいっ!?どういうことじゃい!?ブラックスライムを倒すけど、スライムを倒してはいけない」ってどういうこと!?なんてボスケテ」並みにアンビバレントなことを言うんじゃ!?…まぁ待て、ここはドクターペッパーを飲んで落ち着こう(当時の大好物だった)。

 (スゴイニオイのゲップをしながら)…そうだ、2階にはグリーンスライムとブラックスライムの2種類のスライムが出るな。で、斜線入り三角は恐らくブラックスライムなんだから、こちらの三角は…グリーンスライム?三角は「スライム」だけでなく「グリーンスライム」も意味するのかもしれん。となると絵文字の意味は

「ブラックスライムを倒す(グリーンスライムを倒してはいけない)」

 おぉ!これなら無理がない!多分、コレ正解!早速試そうとしますが、ブラックスライムの前にグリーンスライムがいたりして、絶妙に邪魔です。マトックで迂回路を作り、ブラックスライムを倒しますと、出ました出ました!宝箱出現です!

 取ってみると、中身は「ジェットブーツ(ギルの移動速度が上がる)」で、無くてもクリア出来ますが、無いとクリアは相当むつかしくなる重要アイテムです。これでまた一歩、頂上に近付いた!(サルまん風)さぁ、次の階です!

 

 続いて3階です。なんか既に疲労困憊ですが(既に1時間経過)、中断セーブなんて気の利いたものはないので、続行するしかありません。この階の絵文字は

 

「括弧に十字、三角、逆三角に点」

 

 …「括弧に十字」ってナニ!?翻訳にはそんなの書いてないよ!?まだ3階なのに翻訳が役に立たなくなり、よく見ればリストの所々に翻訳されていない絵文字が散見されます。この先、翻訳されていない不可解な絵文字を解読しなければならないようです。

 暗澹たる気分になる私。ドクターペッパーは飲み干してしまい、慰める奴はもういないです。まぁいい、昔のゲーマー達は、それこそノーヒントで表面をクリアしたんじゃ。ワシは彼奴等ほどの手練れじゃないが、ココはゲームバカの意地、見せてやるわい!カチコミじゃあ!(カチコミ:殴り込みの意:おっかないお兄さん向けの言葉)

 

 10分後、コントローラーを放り出して、部屋の真ん中で大の字でふてくされる私がいました。そしてドクターペッパーの空き缶がもう1本増えていました。(スゴイニオイのゲップをしながら)私は深く深くため息をつきました。

 分からん…。「括弧に十字」の意味がまるで分からん。その次が「三角、逆三角に点」なんだから、何かをどうにかして「スライムを倒せばよい」んだが、どう倒せば良いのだ。この階にはグリーンスライムの他にブルーナイト(ナイト族、最弱)がいるが、コレが関係しているのかしら?例えば「ブルーナイトと交差してから、グリーンスライムを倒す」?

 そういえば、8階にも同じ「括弧に十字」の絵文字があるな。8階にもナイト族がいれば、案外「ナイト族と交差する」も有り得るかもしれない。…それ以前に、ここ3階のアイテムは「ポーションオブヒーリング(ギルがミスしても残機が減らない)」だから、コンティニューする気マンマンの私には要らないな。ここは先に8階を見てからにしてみよう。

 

 そんな感じで気分を切り替えて、3階はとっととクリアして次の階へ。4階は翻訳済みの絵文字ばかりだったので、楽々とアイテム「チャイム(ドアのある方向を向くと音が鳴る)」をゲット。5階の絵文字は

 

「括弧に跳ね返る矢印、米印、標識」

 

 と、米印(してはいけない)と標識(Key:鍵)は翻訳されているので分かりますが、最初の「括弧に跳ね返る矢印」は翻訳されていないので分かりません。しかし「跳ね返っている矢印」が、何故か「盾で呪文を防ぐ」だろうと直感的にひらめき、したがって「盾で呪文を防ぐ、してはいけない、鍵」となり、全体を通すと

盾で呪文を受けずに、鍵を取る」

 となります。果たして宝箱出現!めでたく「ホワイトソード(18階のアイテムを取るために必要)」をゲット!次、行きましょう。

 

 さて、続く6階では

 

「三角に丸、蝶形、半円」

 

 とあり、「三角に丸」は「Magician」で魔術師、「半円」は「Door」でドアを表すことは翻訳で分かっていますが、真ん中の「蝶形」が分かりません。魔術師とドアをどうにかすれば良いのでしょうが、ちっとも思い付きません。仕方なくフロアをウロウロしていると、魔術師がドアの上に出現し、直後宝箱が出現しました。

 …あ、「魔術師をドアの上に出現させる」なのか。ということは、蝶形は「~の上に」ということになる!こうしてアイテム「キャンドル(ゴースト族が見えるようになる)」をウマウマとゲットし、更に運良く「蝶形=~の上に」という情報もゲットできました。

 

 こうして、ひらめきや偶然により、絵文字の解読に成功することもあり、7階のアイテム「シルバーマトック」もゲット出来ました。しかしもう1つ、絵文字解読に役立ったことがあります。それは件の8階で起こりました。

 

 8階の絵文字には先程の「括弧に十字」が含まれていますが、ブラックスライムと魔術師が出るだけで、ナイト族が出現しなかったために、先に思い付いた「ナイト族と交差する」ではないことが分かりました。しかし8階の絵文字は

 

「半円、蝶形、括弧に十字」

 

 でしたので、「括弧に十字」以外の絵文字は分かります。ですから翻訳すると

「ドア、~の上で、?」

 ということになります。「逆三角に点」はないので、敵を倒すわけではないですし、魔術師は出現しますが「括弧に跳ね返る矢印」はないので、「呪文を盾で受ける」でもなさそうです。…いや、あと何が出来る?ギルの操作は移動と剣を出すしかないぞ?仕方なく剣を出してみます。何も起こりません。反応が無いので、剣を収めました。すると、あれあれ、宝箱が出ました!

 …?…首を捻る私。今、私、何をした?剣を出した。それで剣を収めた。…そうか、「剣を出して収める」のか!つまりこの階の絵文字は

「ドアの上で、剣を出して収める」

 なのか!ということは、3階の絵文字「括弧に十字、三角、逆三角に点」は、

「剣を出して収めて、スライムを倒す」

 ということか。…それ、倒せるのか?基本、ギルは剣を出しっ放し(つまりボタン押しっ放し)で攻撃します。普通にボタンをポンと押すと(つまり押して放すと)、ギルは剣を出してすぐに収めてしまいます。つまり「剣を出して収める」です。さてこの間、ギルには攻撃判定があるのでしょうか?丁度この階にはブラックスライムがいるので、試してみます。

 ブラックスライムに近づき、ボタンを押して剣が出た所でぶつかります。するとブラックスライムを倒し、何事もなかったように剣を収めました!ある!攻撃判定があるのか!私は今まで知らなかったドルアーガの塔のシステムに触れた気がして、ずいぶんと興奮したのでした。

 

 このように先の面をプレイしてから振り返って、絵文字の意味に気付くこともしばしばでした。ともあれ、「これは案外自力でクリア出来るかもしれないぞ…」と内心シメシメと思っていました。

 しかし先の階に進むにつれ、いよいよ翻訳されていない絵文字が増え始め、その上絵文字がなんにも書いていない階まであり(つまり完全ノーヒント)1つの階をクリアするのに1時間も2時間も掛かることがザラになってきました。そうなるとどうしても体力の限界に達し、その日は終了、翌日1階からやり直し、という憂き目を繰り返すことになります。あぁ、本当にどうして中断セーブがないのだ、と恨めしく思いましたが、それでも謎を解いていく快感に引っ張られ、とうとう20階まで到達しました。

 

 

 …20階。ステージ開始のジングルの後に聞こえてきたのは、恐るべきBGMでした。

 

「…これは表面59階、ドルアーガとの決戦BGM!?」

 

 ここは20階です。どうしてここでドルアーガのBGMが流れるのだ?私は混乱したまま、リストに目を走らせます。あぁ良かった、この階の絵文字はちゃんと書いてあ…、

 

「…途中からかすれて、読めない…?」

 

 

 

 

 まだ続きます。



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映画 「スローターハウス5」(1972年)

映画 「スローターハウス5」(1972年) http://ift.tt/2vOl7tv

 今回は珍しく映画のお話をしようと思います。理由は最近BSプレミアムで見た映画「スローターハウス5」がなんか面白かったから。実に安易ではありますが、しかし「面白かったから感想を書く」というのは、我ながら実にストレートで実直な理由と言えます。

 ただ、私は映画について全く詳しくない上に、「監督が誰々」とか「主演が誰々」とかは全く興味がなく、「面白ければそれで良い」というボンクラなので、作品の時代背景とか、監督の創造性とかには全く触れず、「どういう内容で、どう感じたか」をお話しするだけです。また必要に応じてガンガンネタバレもしてしまいますので、どうぞご了承ください。

 それでは「スローターハウス5」のあらすじをご紹介しましょう。

 

 

 主人公ビリーはどこかの出版社に送るべく、自叙伝を執筆していた。彼は自分の半生を記す前置きに、奇妙な一文を記す。曰く、

 

「私は自分の意志と関係なく、過去や未来や現在を行き来して生きてきた」

 

 この一文をタイプした次の瞬間、ビリーは第二次世界大戦の戦場にいた。ビリーは近くにいた兵士、ラザーロとウォーリーにドイツ兵と疑われるが、すぐに3人とも本当のドイツ兵に見つかり、ラザーロに「お前のせいだ」と殴られてしまう。

 目が覚めると、ビリーは妻バレンシアとベットの中で抱き合っていた。妻の抱擁にうっとりと目を瞑るビリーだったが、目を開けるとビリーは再び戦場におり、ドイツ兵が倒れているビリーを写真撮影していた。

 カメラのフラッシュが消えると、ビリーはビルの落成式に出席していた。ビリーは実業家として成功しており、政財界では一目置かれる存在なのである。華やかな落成式は大変な混雑で、ビリーはその輪の中でもみくちゃになる。

 人混みをかき分け、気が付くとビリーは混み合った列の中にいた。捕虜として列車に乗せられるのだ。列車に乗り、しばらくすると、ウォーリーが凍傷が原因の高熱を出し、命を落としてしまう。これをビリーのせいだと激怒したラザーロは「いつかお前を殺してやる」と凄む。

 列車は収容所に到着。この収容所は手違いで食糧が豊富にあるらしく、疲れ切ったビリーの前に温かな食事が運ばれるが、極度の疲労により、ビリーはその場に倒れ込む。

 目が覚めると、ビリーは妻と共に新居でくつろいでいた。愛犬と共に夜の散歩に出かけ、ふと空を見上げると、奇妙な光を放つ飛行物が見えた…。

 

 

 …えぇと、これで話の1/3くらいなのですが、取りあえずはこのくらいやめます。恐らくみなさん、既にどういう話なのか、よく分からなくなってきていると思うからです。実際、この物語は目まぐるしく場面転換し、しかも時系列は無視され、前後に全く脈絡がない構成となっています。唯一のつながりは「主人公ビリーの状況と関連して次の場面に移る」ということくらいです(先述のように、人込みをかき分けていくと、いつの間にかスシ詰めの列車内に場面が移っている)。

 この後ビリーは「捕虜としてドレスデンに連れて行かれる」とか「飛行機の墜落事故に遭う」とか「宇宙人に連れて行かれ、トラルファマドール星に住む」とかドレスデン空爆に巻き込まれる」とか「演説中にラザーロに暗殺される」などの出来事に遭遇しますが、やはりそれらは時系列に沿った形ではなく、全く脈絡のない順番で示されていくのです。

 

 

 さて、全編見終わった私の最初の感想は「ものすごく上手く映像を繋げているな」というものでした。先述の通り、場面転換は主人公ビリーの状況と関連して行われるのですが、これが実に自然で、ワイプやカットがこれほど効果的に使われている映像はなかなか無いように思えます。

 ですから先程「どういう話なのか、よく分からなくなってきていると思う」と書きましたが、それは私の拙い文章だからであって、これが映像で示されると、全く違和感がないのです。ですから、物語はいかにもビリーが時空を漂っている様子を描いているように見え、脈絡を完全に無視しているにも関わらず、実に明快にビリーの時空彷徨を追体験出来るのです。これだけでも、十分に見る価値があると思います。

 

 しかし、場面が時系列を無視して提示されていることを除けば、物語は非常に単純です。つまり

 

 ビリーは第二次世界大戦に参加し、ドイツ軍の捕虜になる。ドレスデン空爆に巻き込まれるが、生き残って帰国。バレンシアと結婚し、実業家として成功する。その後、墜落事故に巻き込まれて生き残るが、動転したバレンシアは事故死する。直後、宇宙人によって連れ去られ、トラルファマドール星で憧れていた女優と同棲、宇宙人の観察対象となる。やがて女優との間に子供をもうけた後に地球に戻り、自叙伝を書く。そしてこれまでの生涯を演説中に、ラザーロによって射殺される

 

 ということになります。途中、アブダクションが発生する以外は、それほど奇怪な事件が起きるわけではありません。それではこの物語は単に構成を分かりにくくしただけのお話なのでしょうか?私は妙な違和感を感じました。

 

 ここでは私は「そもそもビリーは本当に時空をさまよっているのか?」という疑問を抱きました。あくまでもさまよっていると感じているのはビリーの主観であって、それを客観的に観察している人物はいません。トラルファマドール星の宇宙人はビリーを観察はしていますが、ただビリーと女優が愛し合う様子を眺めているだけです。

 しかしこの宇宙人は遠い過去も、遥か未来も見ることが出来るのです。そしてビリーはこの宇宙の最後の瞬間を聞かされます。ビリーも過去や未来を行き来していますが、それは自分の生涯に限られ、自分が生まれる前や、自分が死んだ後の時代には行けないようなので(劇中、そのような描写がない)、この話には興味を示します。

 宇宙人曰く「ある装置の試験中、間違ったボタンを押したために宇宙規模の爆発が起き、この宇宙は消滅する」のだそうです。これを聞いたビリーは、「誰かそれを止めようとは思わなかったのか」と問いかけますが、宇宙人は「どのようにしても、間違ったボタンは押されてしまう。そのように時間は流れている」と答えるのです。

 つまり宇宙人によれば、世界は決められた流れに沿って進んでいるに過ぎないことになります。つまり運命論ですね。誰かが何かをしても、それらは全て織り込み済みである、という考え方です。しかしながら、「全ては決まっていた」と考えるのは、「一連の流れを全て眺めた後だから、そのように思う」とも言えます。つまり結果論です。実際、結果論を展開出来るのは、一連の事象が全て明らかになった後だけです。

 さて、ビリーがいつから時空をさまようようになったのかは示されていませんが、もしかすると、この過去も未来も見通せる宇宙人との接触が原因なのかもしれません。ともあれ、時空をさまよった結果、ビリーは自分がどのように死ぬかを知ることになります。しかしビリーは死を回避しようとは思いません。どうやら宇宙人の運命論を受け入れたからのようで、幾度となく自分の死を体験することになります。少なくともビリーは自分の生涯を変えようとは思っていないことは間違いありません。

 

 ここまで考えて、この物語を考える上で重要な点が3つあることに気が付きました。それは

 

・ビリーは主観的に過去、現在、未来を行き来している

・ビリーの時空彷徨は自分の全生涯に限られている

・ビリーは自分の生涯を変えようと思っていない

 

 の3つです。これらを合わせますと、先の「そもそもビリーは本当に時空をさまよっているのか?」という疑問に対する、1つの回答が得られます。すなわち「ビリーは死の淵にいて、自分の人生を思い出し続けている」という解釈です。いわゆる死に際に見るという「走馬灯」です。この物語はビリーの走馬灯そのものではないか、と私は思うのです。つまり、

 

ビリーが様々な時代をさまようのは、死の淵にある彼の脳が様々な記憶をランダムに呼び起こしているから

・ビリーの時空彷徨が彼の生涯の中に限られているのは、時空彷徨が単なる彼の走馬灯に過ぎないから

・ビリーが自分の全生涯を知っていながら、それを変えようとしないのは、彼の生涯が終わろうとしているから

 

 全生涯が終わろうとしているビリーは、言うまでもなく「自分の生涯を全て眺めた」ことになります。この時点で別の選択肢いに思いを馳せても、それは甲斐のないことです。また、ビリーは第二次大戦中に空爆に巻き込まれ、戦後には墜落事故に巻き込まれ、最期は暗殺されるという、いわば「巻き込まれ続けた人生」であったと言えます。

 そうなると、たとえ宇宙人の話を聞かなくとも、自分の生涯を「どう行動しようと、この生涯になるべくしてなった」という運命論に結果論として行き着いても不思議はないように思えます。ですから、ビリーは自分の生涯を変えようとしませんし、彼の生涯は終わろうとしているので、実際に変えることも出来ないのです。

 

 しかしこの物語が「ビリーの走馬灯」であるとするならば、トラルファマドール星における宇宙人との交流はどういう意味を持つのでしょうか?ビリーは本当に宇宙人にアブダクションされたのでしょうか?私はそうは思いません。

 ビリーが死の淵にいて走馬灯を見ているのなら、それは自身の人生を評価し、総決算する時でもあります。巻き込まれ続けた人生を送ってきたビリーなら、先述のように「どう行動しようと、この生涯になるべくしてなった」という運命論に行き着くでしょう。しかしそのような結論を「能動的に」導くというのは、巻き込まれ続けた、つまり「受動的に」過ごしてきた彼の人生と矛盾してしまいます。

 そこで運面論も受動的に導いてくる必要があるのです。そこで登場するのが宇宙人の存在で、「宇宙人に連れ去られ、この宇宙の終わりを聞き、宇宙人から運命論を授かる」という、受動的な形で運命論に至れば、彼の受動的な人生と矛盾しなくなります。

 そもそもトラルファマドール星では、ビリーは何不自由なく暮らし、憧れの女優と蜜月の時を過ごすことが出来ました。それはビリーの願望そのままです。ならば、トラルファマドール星での出来事全てが彼の空想の産物であっても不思議ではなく、そこで語られる宇宙人の話も、実は彼自身の思想であっても不思議ではありません。つまり、宇宙人とはビリー自身であり、自分の人生を矛盾なく評価するために生み出されたものであると思われるのです。

 

 これがこの映画の非常に優れた点であると思います。結局この物語は、ほとんどはビリーが実際に歩んだ人生を提示していますが、トラルファマドール星での出来事だけはビリーの空想であると思われます。しかし物語の構成が時系列を無視した、ある種幻想的な構成であるために、トラルファマドール星の出来事も違和感がなく、真実であるように見えてしまうのです。

 そして人生とは何か、人間の意志とは何かを問いかけてきます。それは時系列通りに出来事を提示するよりも、遥かに効果的な方法で提示してきます。そして観客である私達は目まぐるしく時空に弄ばれるビリーに、やはり運命論的な思いを抱き、全てを見終わった後、ふと、自分自身について考えるのです。

 

 …とはいえ、これは私の解釈に過ぎません。全く的外れなことを書いているのかもしれません。しかしこのような構成の映画である以上、観客に相当量の余白を残していることは確かでしょう。ですから、この映画は見る人によって様々な解釈がなされるでしょうが、しかし「どの解釈が正しいか」なんてことは全く意味がありません。ただ、妙な手触りを残し、自分自身について考える入口を残していくだけなのです。

 

 

 ということで、色々の興味深い作品なので、みなさんもお時間があれば、一度ご覧いただきたいと思います。



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いにしえゲーム血風録 十七回裏 「ドルアーガの塔(ゴールドマトック編)」

いにしえゲーム血風録 十七回裏 「ドルアーガの塔(ゴールドマトック編)」 http://ift.tt/2tsIXcG

 さてAC版ドルアーガの塔がリリースされたのは1984年。この頃の私はまだゲーセンどころかデパートの屋上遊園地パンダカーエレメカ、小さい筐体のアーケードゲームが集まっている楽園)の存在にすら気が付いていないクソガキでありました。したがってAC版をプレイすることはなく(プレイしてたら大変豪胆な小学生である)、となると当然、小学生のゲームの友「ファミコン」にて邂逅することになるのであります。

 

 さてAC版の好評を受け、様々なプラットホームに移植された本作ですが、最初に移植されたのはファミコンでした。しかもAC版発表の翌年、1985年というからスゴイ早さです。そして当時の小学生はファミコンの面白さにズッポリとハマっていましたから、当然ドルアーガの塔ファミコンを持つ小学生なら誰もが持っている…わけではありませんでした。

 私の仲間内だけかもしれませんが、驚くほどドルアーガの塔を持っている友達はいませんでした。まぁ、ノーヒントでクリアするには小学生にはむつかしすぎましたし、一応攻略本もFC版リリースから間を空けずに発売されましたが、当時ファミコンソフトは4000円前後、攻略本は400円ほどでしたから、併せると小学生にはなかなかの出費と言えました。

 

 まぁ、様々な理由が考えられますが、今や真実は分かりっこありません(30年後の現在、どういう理由で『なんでドルアーガ買わなかったの?』などと聞けるでしょう。いや聞けない(反語))。とにかく、私の周りでは2人くらいしかソフトを持っていませんでした。で、私はくどいようですが「ファミコンを持っていなかったので」その奇特な方の家で遊ばせてもらいました。

 雑誌(コロコロコミックとか)などで操作方法や「宝箱を取らないと絶対にクリア出来ない」ということは知っていましたし、その友達も攻略本を持っていましたが、しかし「答えを知っていること」と「答えを実行出来ること」は言うまでもなく別問題でありまして、つまりむつかしかったのです。

 制限時間内に宝箱出現条件を満たすだけでも苦労するのに、ステージは迷路になっていますから、小学生ならカンタンに迷います。で、敢え無く時間切れになるか、敵に見事にやられるかのどちらかでありまして、2階のジェットブーツを取るか取らないかというあたりが限界でありました。

 結局満足にプレイすることなく、ドルアーガの塔は私の血風録からしばし姿を消すのです(おおげさ)

 

 さて時は一気に飛んで十数年後、我が家の初代ゲームバカである長兄が何を思ったかPSを購入し、「ついに我が家にもゲーム機が来た!」とばかりに、私も遊び倒していました(もっともソフトのほとんどは長兄が買っていた)。そんなある日、ついに長兄は買ってきましたよ、ナムコミュージアム VOL.3」を!

 「血風録 ~源平討魔伝の回~」でもご紹介しましたが、ここで今一度ナムコミュージアムのご説明を。これは過去のナムコ作品を4、5本まとめて1本のソフトにしたもので、ほぼ完全移植である上に、ゲームの設定資料やインストカード、チラシや筐体に飾るPOP、ドットパターンやBGMの試聴、ゲーム攻略情報なども収録されていました。

 そしてプレイヤーはポリゴンで作られた3DのVR博物館内を歩き回り(たまに酔う)、あれもこれも好き放題に閲覧出来るという、まさにミュージアムという内容で、ナムコファンなら垂涎のブツでした。

 ナムコ大好きな長兄は、ご丁寧にVOL.1から買い揃えていて、ゲーム本編はもちろん、関連資料も食い入るように眺め(基盤の写真も収録されていましたが、これもウットリと眺めていました)、それはもう満足気でした。で、私もかつてのナムコの名作たちに触れ、おかげで立派なレトロゲーム好きになったわけであります。

 

 さて、今回長兄の買ってきた「VOL.3」には「ギャラクシアン」(固定画面STG)、「ミズ・パックマン」(海外で作られたパックマン。スピードが色々と速い)、「ディグダグ」(穴掘りACT)、「ポールポジションⅡ」(F1レース)、「フォゾン」(分子結合ACT)、そして「ドルアーガの塔」が収録されていたのです。レースゲーム好きの長兄はもちろん「ポールポジションⅡ」が気になっていましたが、私は封印されていた遥か昔の記憶が蘇り中二病、何よりも「ドルアーガの塔」が気になったのでした。

 そんなわけで、長兄のプレイの合間を縫って、私は勇んでドルアーガの塔に挑戦することにしました。…妙に強気じゃないかって?そりゃそうです、付録として「宝箱出現方法リスト」が封入されており、宝箱の出し方はもちろん、アイテムの効果まで事細かに書かれているのでした。これで脳細胞が熱暴走するまで頭を捻る必要がないのです!つまり、頑張ればクリア出来る!やった!かあちゃん、オレも60階に行けるよ!

 

 しかしリストの裏面を見て、私は首を傾げます。ヘンな絵文字の羅列がいくつも記されているのです。三角やら曲線やらで、当然意味が分かりません。しかしこれら絵文字の上方には「ITEM LIST」とあり、絵文字の羅列は60パターンありますから、多分これもドルアーガの塔の宝箱出現リストなのでしょう。

 …?え?表のこれは、宝箱出現リスト。で、この裏の絵文字も、宝箱出現リスト?なんで2種類もある…、あッ!裏面か!(裏だけに)そういえばFC版にも裏面があった!PS版にもあるんかい!ホントにナムコ、ナゾナゾ大好きだな!

 …しかし裏面へはどうやって行けばいいのでしょう。…あ、FC版では、表のエンディングの最後にコマンドが出て、それをタイトル画面で入力すると裏面に入れたっけ。…ということは、今回もまず表をクリアしないと、裏面のプレイ方法が分からんわけだな、ナムコだからね(そして数年後、「バベルの塔」で同じ目に遭うことになる)

 

 いずれにせよ、私はドルアーガの塔を満足にプレイしたことがありませんから、まずはフツーに表をプレイすることにしました。その前に、ミュージアム内のドルアーガの塔のブースを見学します。インストカードにチラシ、ディップスイッチ(ゲームの設定を変更できるスイッチ)の表、ドルアーガの塔ボードゲームなどが陳列されています。そして奥に「遊び方」のスクリーンがあります。

 そこにはゲームの操作方法や、当時の様子などが語られています。そして最後の画面に

 

「60階をクリアした時、ここに秘密のメッセージが現れます」

 

 …とありました。コレだな。ここに裏面へのヒントが出るに違いない。そのように勝手に確信した私は、次に「攻略情報」を閲覧します。マトックの使い方、敵の呪文の効果、ナイト族の倒し方、などなど。ふむふむと頷き、いよいよブースの最深部です。そこは暗雲立ち込める荒野で、イナズマをバックに馬鹿でかいドルアーガが見得を切り、その足元にチョコンと筐体が置いてあります。…ものすごくプレイしづらい環境ですが、とにかく席についてプレイ開始です!

 

 久しぶりのドルアーガの塔ですが、開始直後にまず驚いたのが「ギルの遅さ」でした。多分黄金の鎧が物凄く重いのでしょうが、こんな「すばやさ」では「邪聖剣ネクロマンサー」だったら、たちまち敵にボコられて全滅です。「こんな移動速度でゲームが成り立つのか?」と、至極真っ当な疑問が頭に浮かびましたが、すぐに「あ、だからジェットブーツがあるのね」と自己解決しました。さすがナムコ、人並みの優しさはあるようです(でも宝箱に隠してあるからイジワルとも言える)。

 

 さて問題の宝箱です。出現方法はアンチョコ(参考書の意:死語があり、その通りにやれば良いだけなので問題ないように思えました。確かに最初のうちは「グリーンスライムを3匹倒す」とか「ブルーナイトを倒す」とか「扉を通過する」などの、それほどむつかしくない条件でした。

 しかし10階あたりから「レッドスライムの呪文を盾で受ける」とか「扉を通過してから敵を全滅させる」とか「ウィザード(魔術師族の一種)だけを全滅させる」など、次第にむつかしくなっていきました。

 そして30階付近から遂に「『上右下左上右下左上右下左』と入力」「スタートボタンを押す」という条件になり、もはやゲーム本編とは関係のない、ある種メタレベルの謎解きに突入します。もうノーヒントでは絶対ムリですよ、コレ。当時のプレイヤーはどうやって見つけたのか、そしてどれだけの財力が必要だったのか、急に怖くなって私は考えることを止めました。

 

 宝箱出現もむつかしいですが、ACTとしてのむつかしさも上昇していきます。ナイト族は強くなり、魔術師族は呪文を乱発、即死キャラであるウィスプ(一応アイテムで無効に出来る)がウヨウヨいるフロアもあります。敵にやられてはミスし、宝箱出現に失敗して意図的にミスし、宝箱が出たのに取りに行く途中で呪文を喰らってミスし、結局、1つの面で4、5回コンティニューすることも珍しくなくなってきました。

 それでもギルが徐々にパワーアップしていくのは楽しく、見た目もゴールドにブルーのカラーリングに変わってカッコよくなっていきます。「ハイパーガントレット」でギルの剣さばきが速くなり、「レッドネックレス」で火柱を通過出来るようになり、「ゴールドマトック」で壁壊し放題になる…!初期状態があまりにもショボかった分、パワーアップが非常に心地良かったです。

 

 そしてついに59階、ドルアーガとの決戦です!BGMも専用のものに変わり、物語がクライマックスに差し掛かったことを告げています。アンチョコによればここには宝箱はなく、ドルアーガを倒してゴールすれば良いようでドルアーガを倒さずにゴールすると「台本と違うだろ」的なお叱りを受け、下層階へと落とされてしまうようです。

 しかドルアーガは最初から出現していません。いくつかの条件をクリアしなければならないようです。そうか、この階は宝箱の代わりに、ドルアーガを出すんだね!妙に納得した私は、ドルアーガ出現条件を読み、そして目が点になりました。ドルアーガ出現条件は以下のようなものでした。

 

1:足の速いハイパーナイトを倒す

2:4人に分身したウィザードを倒す

3:クオックス(ドラゴン族)を倒す

 

 …3連戦!しかもこれをこなして、ようやくドルアーガが出現なのか!しかし偉業を成すには越えねばならない山がある…ッ!(おおげさ)私は居住まいを正し、心の中で「イヤァーッ!(景清風)」と雄叫びを上げて、59階に踊り込んだのでありました(だからおおげさ)

 

 最初のハイパーナイト討伐がそんなにむつかしくありませんが、次の分身ウィザードが面倒でした。何しろ4体同時に出現し、一斉に呪文(しかも壁を貫通する)を放ってくるのです。隙を見て倒しに行きますが、本体は1体しかいないので、なかなか倒すことが出来ません。

 フロアの中央で戦うと、最悪、上下左右の全方向から呪文を喰らってしまうので、フロアの隅で戦います。例えばフロアの右上の隅で戦えば、ウィザードは左方向と下方向しか出現しないので、そちらの方向だけに注意を払えばよいのです。

 そして何度目かのコンティニューで、遂に分身ウィザードを撃破!次いで出現したクオックスは何故か一撃!(『ルビーメイス』というアイテムの効果らしい)いよいよ真打ち、ドルアーガの登場です!

 …なんか緑の人が、貫通呪文をバンバン放ち、壁を突き抜けて、スゴイスピードで迫ってきます。

 

「…コレか。確かに悪そうだな、主に健康に。」

 

 この時、私は何故かそう思ってしまいました。多分、チョコマカとした動きといい、呪文の「ゥワワン」という音といい、ゴ○○リを連想したんだと思います。しかしすぐに我に返り、遺恨十年とばかりに攻撃!そしてわりとあっさり倒せました。…倒した!やった!そしたら、もうこんな所とはオサラバです!60階に向かいましょう!

 

 60階。神秘的なBGMと長い回廊で構成されたフロア。私はアンチョコの通りに手順を踏み、女神イシターに謁見し、クリスタルロッドを掲げ、巫女カイの呪いを解き、そして最後に平和の象徴「ブルークリスタルロッド」を掲げます!すると、あぁ、輝かしいファンファーレが鳴り響きました!オールクリアです!

 

 非常に簡素でしたが、それでも私は興奮冷めやらぬままにエンディングを眺めました。…ようやくドルアーガの塔をクリア出来た。長かった…(時間にして約6時間)。しかし当時のプレイヤー達はもっと長かったでしょう。本当にアーケード向きではないゲームであることを、嫌というほど思い知らされました。こいつぁオイタが過ぎるぜ、ナムコ

 おっと、これで「表」がクリアしたことになるな。あのブースの「遊び方」には、どんなメッセージが出現するんだ?私はゲームを終了し、VR博物館へと戻ったのでした。

 

 

 

 続きます。



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