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きになるブログ2 - Hatena Blog

スポーツを中心にIT,ヲタク情報を含め、皆様の役に立つ情報を心掛けて更新していきます。複数ライターによるブログです。今までの過去記事全部載せていますので、きになるブログ2 http://kininaru.bulog.jp/ 本店もよろしくお願いします。

長嶋 有 「ねたあとに」

長嶋 有 「ねたあとに」 http://ift.tt/2q6VODI

 今回はこのブログにしては珍しく、私のオススメの小説長嶋有氏の「ねたあとに」をご紹介しましょう。この作品に出会ったのは、かれこれ10年ほど前に遡ります。

 

 当時我が家は朝日新聞を購読しており、本作はその新聞連載として掲載されていました。最初から読んではいなかったのですが、ある日の挿絵が目に留まりました。挿絵には「大将」「地雷」「スパイ」と書かれたコマが描かれていました。これを見たゲーム脳の私は即座に「おぃ、パイ喰わねぇか『軍人将棋』じゃあるまいか」と朝っぱらから鼻息を荒くしました。私は軍人将棋が大好きなのです。

 カイジデスノートを遥かに凌駕する心理戦、コマのマネジメント、ワンオアエイトの決断と、およそボードゲームの面白さが全て詰め込まれた傑作で、かつて大学でキャッキャウフフと遊び、周りから「やかましい」と叱られたことがあります。それほど私のハートを盗んでいったゲームなのです(詳しいルールはこちらでどうぞ)。

 

 何故新聞の連載小説に軍人将棋が登場するのか?これは真っ当な小説であるはずがありません(褒めてますよ)。私はすぐに貪り読み、これまでと全く趣向の異なる内容に絶句し(本当に言葉が出なかった)、たちまち作品世界に引き込まれていったのです。が、そこは新聞連載ですから、うっかり読み忘れる日もあり、事実最終回を読めずに連載は終了してしまいました。

 結局私が読めたのはこの作品の断片に過ぎなかったわけですが、しかし私の心には深くタイトル「ねたあとに」が刻み付けられました。が、刻み付けられただけで、そのまましばらくは忘れてしまうのです。

 そして忘れきった頃、本屋(リアルの)である本を探そうと検索機を操作していると、不意にあの言葉が蘇りました。

 

…「ねたあとに」…

 

 私はほぼ自動的に検索に掛け、すると、うわぁ、あったよ、これは買わなきゃと、即座に購入し、2日で読み切ったのが本作、というわけなのであります。それでは本作の内容をご紹介しましょう。

 

 

 物語は小説家「コモロー」とその父「ヤツオおじさん」の持つ山荘が舞台となります。語り手である「久呂子さん」や友人たちは毎年夏になると、この山荘で避暑を過ごす(この言葉使いは合っているのだろうか)のです。

 …みなさん、もしかして、なにか軽井沢とかの高級避暑地にそびえ立つ洒脱な豪邸を思い描いていませんか?すみません、違うんです。平屋で日本家屋で、五右衛門風呂なんです。いかにも「昭和」なフツーの家なんです。しかもちょっとボロいです。でも避暑なんです。本当にすみません。

 

 そしてこの山荘を舞台に、なにも起こりません。事件も事故も奇跡も起こりません。ただただ、避暑としての日常がダラダラと続いていきます。しかし、ただひとつ違っていたこと、それはこの山荘では夜な夜な奇妙な遊びが繰り広げられていたのです。

 …みなさん、もしかして、なにか金持ちの倒錯的な趣味とか、超常的な儀式とか思い描いていませんか?すみません、違うんです。コモローとヤツオおじさんが編み出した非常にくだらないオリジナルゲームなんです。しかも手作りです。その上無駄に凝ってます。本当にすみません。

 

 実はこの山荘、本当に避暑が目的なので、つまり単純に涼むための場所でしかないので、娯楽設備の類がありません。あるのはせいぜいテレビが1台とCDコンポ。一応ネットは繋がりますが、アナログ回線なので異様に遅く、恐らく動画等は見られません。ですから娯楽は自力で編み出すしかなく、その結果生まれたのが、先のオリジナルゲームなのです。そして本作の登場人物は娯楽を求めて、このオリジナルゲームに挑戦することになるのです。

 …あ、みなさん、もしかして、アカギのような大金や血液を賭けた勝負とか(以下略)。え~、申し訳ありません。先程も申し上げましたように、この物語は山荘を舞台になにも起こりません。ですから、登場人物達がゲームに興じるのも単なる暇つぶしなのです。

 

 しかしながら、このオリジナルゲームが非常に破天荒かつ奥が深く、この物語の軸となっています。物語ではいくつかのオリジナルゲームが登場し、ネタバレを避けるためにここでは詳細はご紹介しませんが、一言で言えば、「どれもどうかしています」。いかにヒマを持て余した人間でも、これほどくだらなく、かつ味わい深く香ばしいゲームは考え付かないと言えます。

 

 物語はこれらゲームに興じる登場人物たちのやり取りがメインに描かれ、これが、もう、とてつもなく楽しそうです。というのも、どのゲームも刹那的というか、瞬間的というか、その場にいた人間のみが楽しめる内容となっており、もっと言えばその場の雰囲気と共に楽しむゲームなのです。

 ですから、物語冒頭では、いい大人が暇を持て余してどうでも良いゲームをのんべんだらりと遊んでいるだけのような印象を持ってしまいますが、一度この作品世界に入り込んでしまうと、まるで自分もこの山荘に招かれ、一緒にこのゲームを楽しんでいるような感覚に陥り、なんにも事件は起きていないのに、ページを繰る手を止めることが出来なくなってしまうのです。

 

 恐らく、それはこの物語が「山荘で起こった出来事だけしか描いていない」からだと思います。驚くべきことに、登場人物の「山荘に来る前や来た後のこと」、つまり日常生活は全く描かれていません。それがかえって、この山荘での時間を特別なものとして浮かび上がらせているように思えます。そう、この山荘は「異世界」であり、異世界だからこそ、これらのオリジナルゲームは、奇妙でありながら輝きを増していると言えると思います。それはタイトルである「ねたあとに」という言葉にも込められているのです。その意味は…、是非皆さんの目で確かめていただきたいと思います。

 

 

 本来ならここで某書籍通販サイトへのリンクを張るのですが、たった3つとはいえレビューがあります。本作はこれ以上の事前情報なしに読んでいただきたいので、今回はリンクを張りません。どうかコモローの山荘でのひと時を、皆さんにも楽しんでいただければ、と思います。 



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いにしえゲーム血風録 十五回裏ポテンヒット 「レインボーアイランド(ダイヤモンドロッド編)」)

いにしえゲーム血風録 十五回裏ポテンヒット 「レインボーアイランド(ダイヤモンドロッド編)」) http://ift.tt/2pO4uLn

 これまでのいろいろ:タイトー直営店「タイトーイン」でダライアス外伝の攻略に勤しんでいたが、何故か設置してある有象無象のレトロゲーム群にときめいてしまい、「レインボーアイランド」の攻略にも着手、意外にもカンタンに最終ステージをクリアするが、まさかの、というかやっぱりバッドエンドとなり、「おのれ魔王!」と見当違いな闘志、いわば「ボンバイエ」を燃やす私だったのだった

 

 …晴れてバッドエンドを拝んだ私は、静かに席を立ちました。さすがタイトー、簡単には完全クリアはさせてくれません。サクサク進みすぎるから怪しいと思ったんだよな…、と負け惜しみ気味に独りごちる私です。

 しかしバッドエンドを回避する方法は分かりました。どうやら7つの島全てでビッグダイヤモンドを取らなければならないらしいのです。これは島のボスを倒した時に出現する宝箱から出てくるのですが、しかし島で小さなダイヤモンド7色を集めていないと出現しないようなのです。…つまり、全ての島で小さなダイヤモンドを集めなければならないということでした。

 私は休憩スペースで、コーラを飲みながらこれまでの経緯を整理しました。そして出た結論は、

 

「いや、無理だろ!?」

 

 でした。虹崩しで敵を倒すとダイヤモンドが出るのは分かりましたが、出てくる色がバラバラで、運の要素が強すぎるように思えました。しかしながら、運でエンディングが左右されるゲームなんてあるわけがないのです(あ、『マインドシーカー』はそうかも)。ということは、必然的に「ダイヤモンドには出現法則がある」と考えるべきなのですが…、しかしこれまでプレイした感じでは特に法則性は見受けられませんでした。

 しかし私だってバカではありません。自分の観察力に全幅の信頼を置くわけがなく、「きっと何か見落としがあるに違いない」と真っ向から自分の知能を疑ったのでした。となると、どなたか第三者にでも自分のプレイを見てもらえば良いのですが、あいにく仲間はみんな「ヴァンパイア」のチェーンコンボに夢中で、ひと昔前のゲームの攻略に本腰を入れてはくれませんでした。

 じゃあ、どうするか。カンタンですね。人様のプレイを観察すればよいのです(2回目)。これならば自分は「プレイヤー(主観)」ではなく「オーディエンス(客観)」としてゲームを研究出来ます。しかもタダ。タチ悪いですね。でも当時の私にはこの方法しかなかったのです(本当はあったかもしれないが)

 

 そんなわけで、私は例の大学生風の男性のプレイを見学することにしました。男性はたまにしかプレイしないのか、前回見た時とあまり腕前が上がっていません(えらそう)。それでも虹崩しで敵を倒す手練は見事なもので、まるで安全そのものです。

 虹崩しで敵を倒すので、次々とダイヤモンドが出現します。黄、緑、青、緑、藍、黄…。やっぱり赤や紫が出にくいようだぞ?するとようやく赤のダイヤモンドが画面左端に出現しました。あぁ、やっと出たな。あとは紫を取れば1UPだな。男性は次々と虹崩しで敵を倒します。そして次々と画面中央にダイヤモンドが出現します。緑、藍、青、橙、黄、藍、橙…。するとまた赤のダイヤモンドが画面左端に出現しました。あぁ、ここは赤じゃなくて紫が欲しかった…。

 

 …?ん?何か引っかかったぞ?赤いダイヤモンド…。さっきも画面の左端で出現した…。左端…?緑は…画面中央…、青も…画面中央…、画面中央…?赤…左端、緑…中央、青や黄はよく出る…画面中央に…?画面中央?左端…?

 

 そうか!分かった!私は思わずクワッと目を見開きました(主観的には)。画面中央には緑や青などのダイヤモンドばかり出現し、やっと出た赤いダイヤモンドは画面左端に出現しました。一度も画面中央に赤いダイヤモンドが出現しないのです。これはつまり「敵の落下した位置によってダイヤモンドの色が変わる」ということなのではないでしょうか?

 より具体的に考えを進めていき、「画面左端に落ちれば赤、そこから右に行くに連れて橙、黄…と変化していく」と私は考えました。それをもとに、再び男性のプレイを見学します。男性が敵を虹崩しで倒します。敵は水色になって画面を飛び回り、画面中央右寄りの所に落ちていきます。…中央より右、だから、えぇと画面左端から「赤、橙、黄、緑、青、藍、紫」の順だから、青か藍が出現するはずだが…?

 果たして出現したダイヤモンドの色は青!当たった!男性がまた敵を虹崩しで倒します。今度は敵は画面右端に落ちていきます。…右端だから、紫?そう、出現したダイヤモンドは紫でした!これで間違いありません!遂にダイヤモンドの出現法則を突き止めました!(この間、男性は見事に7色集めて1UPしました)

 

 程なく男性はゲームオーバーになりました。しかしここで筐体に飛びつくと、なんか「終わるまで待ってました」という感じが強く、失礼な感じがしたので、取りあえずダライアス外伝でクラゲを沈め、意を決してレインボーアイランドの筐体に座りました。さぁ、今度こそエンディングを拝むのです!

 しかしダイヤモンドの出現法則は分かったものの、世の中そんなに甘くはありません。つまり「ここに敵を落とせばこの色になることが分かっている」ことと「ここに敵を狙って落とす」ことは別問題なわけで、なかなか上手く狙った位置に敵を落とすことが出来ず、欲しい色のダイヤモンドを出現させることが出来ません。というのは、敵を倒した時にどのように画面を飛んでいくのかがまるで分からなかったからです。

 ですから虹崩しで敵を倒したところで、ほとんどの敵はアサッテの方向へ飛んでいき、画面端でバウンドし、結果的に画面中央に墜落します。つまり緑や青のダイヤモンドとなるわけです。なるほど、こういう理由で緑や青のダイヤモンドが出現しやすかったのです。

 しかし何度か敵を虹崩しで倒していくうちに、敵の吹っ飛び方にも法則があることが分かりました。分かってしまえばカンタンで、実は敵を倒した時、その敵が向いている方向へ放物線を描いて吹っ飛ぶのです。ですから赤いダイヤモンドが欲しい時は、左端に墜落するように仕向ければ良いわけで、したがって敵が画面中央にいて左を向いている時を狙って虹崩しで倒せば、敵は左方向へ飛んでいき、丁度画面左端のあたりに墜落するのです。結果赤いダイヤモンドが出現するのです!

 もちろん、地形には高低差があるので、想定外の地点に落下して意図しなかった色のダイヤモンドが出現することもありましたが、しかし当初の運任せよりははるかにマシです。しかも何度か虹崩しで敵を倒すことを繰り返すうちに、敵を倒した時の放物線が読めるようになってきました。こうなるともう、どんなダイヤモンドの色も自由自在です。

 

 こうして自由にダイヤモンドを錬成出来るようになった私は、面白いように1UPを繰り返し、ビッグダイヤモンドを次々とゲットしていきました。そして7つ目の島のボス、ドラゴンを倒すと、宝箱の中から紫色のダイヤモンドが現れ、それを取ると7色の「COMPLETED!」の文字と共に、7色のビッグダイヤモンドが輝きました!さぁ、何が起こるんだ!?

 画面は全体マップに切り替わり、7つ目の島の北西方向に、更に3つの島が浮かび上がりました!この島にあの手紙の主が捉えられているのかしら?ともあれ、8番目の島「魔法の島」に上陸します。

 

 騎士や魔法使いが飛び回り、ケーキのような地形をポップなBGMが彩る楽しげな島です。しかし神父さんみたいな敵キャラが小っちゃい分身を出したり、オバケみたいなのが突進して来たり、爆弾を持ったオッサンがバーサークしていたりと、なかなか敵の攻撃が激しいです。その上足場は狭く、虹を使わないと登れない地形になっており、あっという間に追い詰められてミスしてしまいます。

 そうしてあれよあれよと、あれだけあった残機はモリモリ消えてなくなり、敢え無くゲームオーバー。…さすが隠し面、むつかしさがハンパねぇぜ。しかし、ゲーム終盤はこうでなくてはいけません。私はむしろ闘志(ボンバイエ)を燃やし、明日の再戦を誓って席を立ったのでした(ポリシーとしてコンティニューはしない)

 

 ビッグダイヤモンドを安定して集めることが出来るようになり、私は何度も隠された島に挑戦しました。しかし敵の強さと地形の意地悪さに、どうにも先に進むことが出来ません。やはりミスをするとそれまでのパワーアップが全部なくなってしまうことが痛手で、ミス直後は足は遅い、虹は単発と貧弱なために、立て続けにミスをしてしまいます。

 これはアレか、コナミの「途中で死んではいけない」っていう、アレか?それなら慎重に進もうと心掛けますが、今度は時間を掛けすぎ、下から水が迫ってきて溺れてしまいます。「慎重に、でも急いで!」という、見事なアンビバレント「すごいよ!!マサルさん」の「ボスケテ」でもこうはいきません。

 はてさて、どうしたもんじゃろうと、その日はプレイする前に休憩スペースでコーラを飲みながら作戦を練ります。しかし私は基本的に「敵の出現位置をなかなか覚えられないバカ」なため(STGなら比較的覚えられる)、毎回毎回出たとこ勝負となり、満足な作戦を立てることが出来ません。せいぜい敵キャラごとの対処法を考える程度なのです。

 

 結局、何度もプレイして身体で覚えよう、というポンコツな結論に至った私は、早速レインボーアイランドの筐体に座ります。ゲームスタート、虹崩し、ダイヤモンド狩り、ビッグダイヤゲット…。

 と、4つ目の島「おもちゃの島」のボスを倒し、緑のビッグダイヤをゲットしますと、いつもなら全体マップが表示される所なのに、画面が暗転して、妙なメッセージが表示されました。今回も全て英文で、英語が苦手な私には一読では全て理解出来ませんでしたが、いくつかの単語だけは拾って読むことが出来ました。それは、

 

「HINT」

「DIAMONDS」

「RED、ORANGE、YELLOW…」

「SECRET DOOR」

「BOSS ROOM」

 

 …でした。これはなんだ?どういう意味なんだ?ヒント?ダイヤモンド?赤、橙?扉?

 しかし意味を考える間もなく、ゲームは続行されます。私はゲームを続けながら、一体どういう意味なのかを考えたのでした。ただ人間は2つのことを同時に出来るほど器用ではありません。当然のことながら私はダイヤモンドを集めそこない、再びバッドエンドを眺めたのでした。しかし心はバッドエンド画面にはありません。あの謎めいた英単語だけが頭の中を埋め尽くしていたのでした。

 

 

 

 すみません、続きます。



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いにしえゲーム血風録 十五回裏 「レインボーアイランド(マジカルミラー編)」

いにしえゲーム血風録 十五回裏 「レインボーアイランド(マジカルミラー編)」 http://ift.tt/2pdbyRz

 さて時代は私が「ダライアス外伝」にズッポリハマっていた頃になります。場所はいつものキャロット、ではなく、商店街西にあるタイトー直営のゲーセン、「タイトーイン」でありました。何しろ私の地元でダライアス外伝をいち早く入荷したのがここだったのです。まぁ、タイトー直営ですから当たり前と言えば当たり前ですが、当時はひどく感動したものです。

 しかもこのタイトーインは回顧録「ハレーズコメット」の回にもお話しましたように、日曜日の開店直後には全筐体に1クレジット入っているという豪胆な店でした。また店主のおばちゃんも気さくな方で、よくタイトーのグッズ(ただし何のゲームのグッズなのかは不明だった)を頂いたものです。また1プレイ50円というリーズナブルな値段設定も魅力でした。

 その上、この店主のおばちゃんがなかなか「分かっている人」のようで、設置してあるゲームは、我らが本拠地キャロットにも勝るとも劣らないイカスラインナップだったのです。タイトー直営ですから「アルカノイド」「バブルボブル」があるのは分かりますが、「ギャラガ(ナムコ)」「フラッシュポイント(セガ)」「クライムファイターズ(コナミ)」があるのはどういうことなのでしょう?あと「豪血寺一族(アトラス)」が置いてあったのは絶対にワザとに決まってます。

 そういうわけで、新旧問わずに異様に濃いラインナップを誇る店だったのです。当時、丁度私はナムコミュージアムレトロゲームの面白さに開眼し始めていたので、この店のイカスレトロゲーム群には参ってしまいました。ですからこの時期はダライアス外伝をお目当てに通ってはいるものの、他のラインナップにも目移りし、結果、キャロットはご無沙汰となり、ズッポリとタイトーインに入り浸っていたのです。

 

 さてメインのダライアス外伝ですが、ゲーメスト丸覚えで)順調にラスボス達を撃破し、残すはクジラとオニキンメ改を残すのみとなっていました。その日もクジラに挑み、見事に返り討ちにあった私は、大人しく席を空け、店内をぶらぶらと見て回りました。

 さて、どうしようか。「コラムス」で小一時間(最悪3時間以上)遊ぼうか、それとも「レイフォース」でレーザー潜りでもやろうか。色々画策しつつ店内を歩き回りますと、ひとつ見慣れないゲームがあるのに気が付きました。デモ画面では丸っこいキャラクターが涼やかな鈴の音と共に虹を放ち、敵を倒したり虹を登ったりしています。そしてタイトル画面に戻り、「RAINBOW ISLANDS」という七色のロゴが表示されます。

 レインボーアイランド?タイトルの下には「TAITO」の文字があるから、タイトーのゲームか。え、1987年?かなり前のゲームだ。でも聞いたことないな…(実はタイトルの下に小さく「THE STORY OF BUBBLE BOBBLE 2」と表示されていたのですが、このガキは英語が苦手なので分かっていません)。

 しかし再びデモ画面が現れ、主人公(と思われるキャラ)が敵を倒すと、靴が出現しました。…この靴、どこかで見たことがあるぞ!?…あッ!バブルボブルだ!ということは、これはバブルボブルの続編だな!?ゲーム脳が幸いし、奇跡的に2作品の繋がりに気付いたボンクラでしたが、しかしバブルボブルとは随分画面構成が違います。

 

 まず固定画面ではなく、上へ上へと昇っていく面構成です。バブルボブルでは1画面に自機や敵やアイテムが所狭しと詰め込まれていましたが、今回は随分空間を感じます。さらにデモ画面では自機がピョンピョンと足場から足場へと飛び移り、その上自分が放った虹まで足場にしてどんどん上へと昇っていく始末です。私は何だか足の裏がムズムズしてしまいました。

 つまり前作以上に相当ジャンプアクション色の強いゲームのように思われたのです。当時の私がやっていたジャンプアクション系のゲームと言えば、魔界村シリーズやスーパーマリオくらいのもので、苦手ではありませんが得意でもありません。しかし魔界村などが横スクロールなのに対し、レインボーアイランドは縦スクロールなのです。デモ画面とインストカードで操作方法は理解しましたが、しかし一体自分に扱えるものなのか、全くの未知数に感じられたのでした。

 …こういう時はどうすれば良いか?そうです、人様のプレイを見れば良いのです。後ろから見学して、どういうゲームなのか見極めれば良いのです。学生は金がないんです。勘弁してやってください。するとまさに渡りに船、大学生くらいの男性が早速プレイを始めました。さぁ、見学開始です!

 

 男性は結構やり込んでいるようで、虹を直接敵にぶつけるのではなく、空中に虹を展開させ、敵が近づいたところで虹を崩して倒す方法を取っていました。なるほど、これなら敵を待ち伏せて安全に倒すことが出来ます。虹に巻き込まれた敵は水色に変化し、画面中を転がりまわって、最後にそこらの足場に墜落してアイテムに変わります。それは赤いツボだったり、先程見た靴だったり、星が出てきたりします。

 しかし多くの場合、敵はダイヤモンドに変わりました。様々な色があるようで、取った色のダイヤモンドは画面下中央にストックされます。…はて、全部揃うとどうなるのかしら。などと思う間もなく、男性は首尾良く、7色のダイヤモンドを揃えました。するとファンファーレと共に自機の頭上に「1UP」の文字!即座に画面左下の残機が1つ増えました。

 …こんな簡単に1UPするのか!これはやりやすそう、というか「もつ」ゲームのようだなぁ!バブルボブルでは残機を増やすには「EXTENDバブル」を揃える必要があり、これがまた面白いように揃わなかったため、「まず残機は増えない」と思っていただけに、お手軽に1UPしてしまう光景には心が躍ってしまいました。これだけ簡単に残機が増えるのであれば、自分にもクリア出来るのかもしれない…!安易に光明を見出した私は、そのまま男性のプレイを見学しました。

 

 男性は3つ目の島でゲームオーバーになりましたが、見学の結果、他に分かったことは、

 

・全部で7つの島があり、島は4つの面で構成され、各島の最後にはボスがいる

・ツボを取ると虹がパワーアップし、靴を取るとスピードアップする

・ジャンプボタンを押しっ放しにすれば、虹を崩さずにジャンプ出来る

・虹崩しで敵を倒すと、パワーアップアイテムがガンガン出る

 

 ということでした。…ということは、全部で28面ということか。バブルボブルは100面だったから、ずいぶん面数が減ったものです(厳密には1つの面が縦に伸びているので、画面数としては多くなっているのですが、バカなので気が付いていません)。また「虹崩しで敵を倒すとパワーアップアイテムが出る」ので、なるほど男性が虹崩しで敵を倒すわけなのです。それにボス戦でも、虹を直にぶつけるよりも、虹崩しの方がダメージを与えることが出来るようでした。

 …コレ、クリアに必要な基本テクを網羅してないかい?その時の私はそう確信しました、いや、してしまいました。まだ1度もプレイしていないのに、クリア出来ると思い込んでしまったのです。バカって怖いですね。ともあれ、私は早速コインを投入しました。

 

 最初の島はイモムシやらハチやらがいる島です(後に「虫の島」と知る)。各々が地形の上や空中を行ったり来たりしているので、早速虹崩しで倒します。すると敵が吹っ飛んでダイヤモンドが出現。コレコレ、コレを集めれば1UPするのだ。時折間違って虹を直接ぶつけて倒してしまいますが、するとダイヤモンドではなく野菜やらお菓子やらが出現します。取ってみますが、コレは単なる得点アイテムのようです。…そういえば、バブルボブルでもどうかしているほど大量のフードアイテムが用意されていたな。これもそのクチか。アイスキャンディーが美味しそうだったな…。

 そんなことを考えていると、突如敵が赤色に変化し、猛烈にスピードアップ。しつこく自機を追いかけてきます。ここで囲まれて1ミス。…やはり見るとやるとでは大違いだな。とにかく、敵が赤くなる前にさっさと虹崩しで倒した方が良さそうです。

 気を取り直して積極的に虹崩しで敵を倒していきます。するとダイヤモンドの代わりにアイテムの靴が出現しました。これでスピードアップだ、これまで以上に敵を率先して倒せるぜ、ィヤッホーゥッ!そのまま次々と敵を倒し、赤いツボを取って虹もパワーアップ。晴れて最上階のゴールに到達します。するとデカい宝箱が降ってきて、やっぱりフードアイテムをまき散らします。…なんでタイトーのゲームの食べ物は美味しそうに見えるのかしら。ケーキが美味そう。

 

 そのまま2面、3面と挑みますが、なかなかダイヤモンドを7色揃えることが出来ません。ダイヤモンドは赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7種類があるのですが、何故か赤と紫が全然出ません。…変だな、さっきの男性は簡単に紫とかが出現していたのに。それでも4面のボス直前で7種類集めることができ、見事1UPですよ、ィヤッホーゥッ!

 そしてボス「デカいクモ」が出現。しかし虹をいくつも出して、一気に崩して大ダメージ!あっという間に倒しました(先の男性を参考にしていたから)デカい宝箱が降ってきて、中からフードアイテムとデカい赤ダイヤモンドが出現しました。おお、ボス戦だけあって、豪華な宝物だ。すぐさまゲットして、次の島へと移ります。

 

 しかし世の中そんなに甘くありません。タイトーのゲームが「初プレイでクリア」出来るわけがなく、2つ目の島の2面で全滅しました。この島はヘリや戦車などの兵器が敵なのですが(後に「戦争の島」と知る)、兵器だけあって飛び道具があり、これを簡単に喰らってしまいました。またジャンプでは届かない高さに地形があり、そこへ登るには虹の上でジャンプしなければならない場面に出くわしました。まだ操作に慣れていない私は、ジャンプするもことごとく虹を踏み壊してしまい、結果下から迫る水に飲まれてしまったのでした(時間が掛かり過ぎると水が上がってくるのです)。

 初プレイを終えて席を立った私でしたが、非常に満足でした。面白いぞ、コレ!虹の使い方が凝っているし、上へ登っていくのがいかにも冒険っぽくて楽しい!すっかりこのゲームが気に入った私は、ダライアス外伝と共に、レインボーアイランドも腰を据えて攻略することにしたのでした。

 

 さてダライアス外伝は程なく全ゾーンクリアを達成し、私はもっぱらレインボーアイランドに取り掛かることになりました。虹ジャンプは制御がむつかしかったですが(結構空中制御がむつかしい)、繰り返し練習して体得しました。すると途端に上へ登るのが容易になり(当たり前)、迫ってくる敵をかわすことにも役に立ちました。是即ち修練也。

 ズンズンと先の面に進むことが出来るようになりましたが、しかしダイヤモンド集めは別でした。どうしても赤や紫のダイヤモンドが出現しにくいのです。おかげであと1つというところでボスまで到達してしまってパーになることもしばしば(島をクリアすると、集めたダイヤモンドがリセットされる)。それでも「まぁ、次の島で集めればいいや」と簡単に考えていました。

 

 そして遂に7つ目の島のボス、ドラゴンを倒す日が来ました。ドラゴンは自機を追尾して移動し、時折レンジの長いブレスを吐いてきます。上手く誘導しないとたちまち黒焦げですが、例の「虹を展開して、敵が来たところで崩す」という戦法で撃破!デカい宝箱の中身をいただき、さぁ、エンディングです!

 主人公バビーが宝の山を前にバンザイをしています。そうか、このゲームは宝探しだったのか(ここで初めて気付く)。巨万の富を得た喜びはいかほどでしょう。…しかしタイトーの、しかもバブルボブルの続編の割には簡単だったな。そう思っていますと、画面上方から何かが落ちてきて、バビーの頭にぶつかります。…なんだ?巻物か?早速バビーが開いてみます。

 

 英語で何か書かれています。しかし私は英語がからっきし苦手なので、内容はよく分かりません。…しかし英文の最後は理解出来ました。こう書かれていました。

 

 

「PLEASE! PLEASE! HELP US!」

 

 

 …助けを求められているぞ!?慌てて英文全体を眺めますが、この時ほど自分の英語力の無さを呪ったことはありませんでした。しかしこれだけは分かりました。どうやら、この手紙の主を助けるためには、7つの島で7つのビッグダイヤモンドを取らなければならないらしいのです。

 

 …ビッグダイヤモンド?…あのボスを倒した時に出るヤツか?でも出る時と出ない時があったが。…あッ!

 

 ここでようやく、7色の小さなダイヤモンドと、ボスを倒した時に出現したデカいダイヤモンドが結びつきました。小さいヤツを集めないと、あの大きいやつが出現しないのか!…え?ということは、全ての島で小さいヤツをそろえなければならないというのか?マジか?

 …あぁ、やはりタイトーでした。またクソ面倒臭いフィーチャーを隠しておいてくれたものです。…しかし集まるものなのか?だって赤と紫が出にくいよ?…いや、出すのには何か条件があるのか?私はネームエントリー画面を見つめながら、思案にふけったのでした。

 

 

 続きます。



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TOTOの由来について

TOTOの由来について http://ift.tt/2olC8LA

 皆さん毎日必ずお世話になっているトイレですが、いわゆる便器のトップメーカーと言えばTOTOであります。今回はこのTOTOの社名の由来についてお話させていただこうと思います。

 TOTOと言えば、一時期話題になった都市伝説「INAXTOTOの確執」なんてのもありましたが(「INAXTOTO」を逆から読むと「OTOT × ANI(弟vs兄)となり、確執があるという都市伝説。もちろん事実ではない)、今回お話するのはそれとは関係なく、私が深く信頼している人物から聞いた話であります。

 

 ご存知の通り、TOTOの正式社名は「東洋陶器」と言い、創業は1904年となかなかの老舗なのですが、1969年、時代の流れに合わせ、もっと親しみやすい社名にしようとの案が持ち上がったそうです。最初は単純に略して「東陶」という社名が考案されたのですが、もっと捻りのあるものが良いという流れになりました。そこで社員全員から案を募集したそうです。

 大半は「『東洋陶器』のままで良い」というものでしたが、世の中には物好きは必ずいるものです。奇特にも判じ物(今で言うナゾナゾ)を潜ませ、その上1960年代、トイレがまだ「便所」という名称で呼ばれるのが一般的だった頃に、「トイレ」というハイカラな名称を世の中に浸透させようと目論んだ輩がいたのです。その方の名前までは分かりませんでしたが、仮にA氏としましょう、その方の考えた社名こそが「TOTO」だったと言うのです。

 

 この「TOTO」という社名にどのような謎が隠されているのでしょう。それは日本古来より存在した言葉遊び、「語呂合わせ」でした。

 まず「トイレ」という単語を数字で語呂合わせするのです。すると

 

「10(ト)、1(イ)、0(レ)」

 

 という3つの数字が導き出されるのです。これらの数字をくっつけてみますと

 

「1010」

 

 という4ケタの数字になります。これをさらに語呂合わせで読ませるのです。すなわち

 

「10(トオ)、10(トオ)」

 

 というわけです。これをやはりハイカラにするためにローマ字に変換して、めでたく「TOTO」が浮かび上がる、という仕掛けなのです。

 

 さて蓋を開けてみれば、社名の略称もこの暗号も、どちらも「とうとう」と読むことになります。これは天の配剤と取ったかどうかは分かりませんが、結果的にこのA氏の考えた社名「TOTO」が採用される運びとなったということです。

 

 しかしながら、謎は解けた瞬間にその役目を終えるものです。ですから「TOTO」の由来は長らく極秘中の極秘として扱われていたそうです。ところが、世の中の人が一向に「トイレ → TOTO」の暗号に気が付かず、結局20世紀中には気付かれることがなく、それどころか「TOTOの由来は『東洋陶器』の略称だ」という1面だけが注目されてしまいました。

 せっかくの意趣もこれでは台無しです。そこで21世紀に入ってから、「TOTO」は大きな取り引きがある時には、必ず自社の名前の由来から説明するそうです。そして取引相手の会社は「あぁ、なるほど」と感心し、しかし「TOTO」側は「内緒ですよ」と念を押すので、何だか秘密を共有している感じとなり、結果として交渉の潤滑剤となるわけです。

 

 さて、今回もそういう筋から聞いた話です。しかし秘密ですから長らくいかなるメディアにも公開しませんでした。しかし昨年末、「TOTO」のホームページが更新され、大体的に謎が公開され、もはや周知の事実となりましたので、今回お話させていただきました。

 とはいえ、まだまだ知らない方も大勢おられると思いますので、お酒の席やデートの会話のタネにいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 …もちろん、ウソですよ。



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いにしえゲーム血風録 十五回表 「レインボーアイランド(ダイヤモンド編)」

いにしえゲーム血風録 十五回表 「レインボーアイランド(ダイヤモンド編)」 http://ift.tt/2o1swpd

 今回はまたタイトーより「レインボーアイランド」をご紹介しましょう。「また」と申しましたように、わたくし結構タイトーのゲームばっかりやっているようですね。まあ「タイトー直営のゲーセンが近くにあった」からなんでしょうが、最大の原因は「私がゲーセン小僧だった格ゲー全盛期に、結構色々なジャンルのゲームを出してくれていた」からのように思えます。

 格ゲーの走りとなった「ストⅡ」が発表されたのが1992年。この頃タイトーは何をリリースしていたかと言いますと、STGではメタルブラックレイフォースダライアス外伝」、ACTなら「プリルラ」エレベーターアクションリターンズ」、他にも稼ぎがアツいPZLパズルボブルや怪作QIZ「ゆうゆのクイズでGO!GO!」とか結構多くのジャンルから万遍なくリリースしています。

 …あ、勿論この頃のタイトーも格ゲーは出していますよ。ただ私が格ゲーを全くやらないので覚えてません。一応1994年にリリースされた「カイザーナックル」のラスボスが人類には無理、とは聞いたことがあります。動画で見てみましたが、確かに無理なようでした。

 それはさておき、このようにタイトーは格ゲー全盛期でも幅広いジャンルのゲームをリリースしてくれたおかげで、私は「ゲーセンに行っても格ゲーを遠目に見るだけ」という憂き目を避けることが出来たのであります。結果、私はタイトーが大好きになり、その当時ひたすら遊んでいたのが今回ご紹介する「レインボーアイランド」というわけなのです。このゲームはかの有名な「バブルボブル」の続編でありまして、バブルボブルのその後からお話は始まります。

 

 

 「見事恋人と両親を助けたバビーとボビーの兄弟は、両親から『虹の魔法』を授かります。どうやらいつでもどこでも自由に虹を架けることが出来るらしく、早速使ってみたくなった兄弟は、思い切って宝探しに出かけます。行き先は7つの島が並ぶ『レインボーアイランド』!何故か出現する敵をなぎ払い、2人の冒険は始まったのだったのだった。」

 

 

 …確かこんな話…だった気がする。でもインストカードやデモ画面にもストーリーは出てなかった気がするな。…あ、「ザ・ベストゲーム2」に書いてあったの…かな?とにかくそんな感じのストーリーです。ではシステムをご紹介しましょう。

 

 このゲームは横画面サイドビューの「縦スクロール」ACTです。レバー左右で自機であるバビーの移動、ボタン1でジャンプ、ボタン2で虹を放つことが出来ます。各ステージではひたすら上へ上へと昇っていき、「G」と書かれたフロアまで到達出来ればクリアとなります。感覚としてはバブルボブルの1つの面が縦に伸びているイメージですが、必ずしも敵を全滅させる必要はありません。

 プレイヤーは7つの島を冒険していくことになります。各島は4つのステージで構成されており、4番目のステージの最後にはボスが待ち受けています。これを倒せば島を制覇したことになり、次の島へと移っていきます。ステージ数は「7つの島×4ステージ」で28面ですが、ある条件を満たすと隠された3つの島が出現し、全部で40面となります。

 ゲームは残機制で、敵や敵の攻撃に触れたりするとミスとなり、残機が減ります。また一定時間経つと下から水が上がってきて、これに飲み込まれてもミスとなってしまいます。残機を全て失うとゲームオーバーとなります。残機は10万点と100万点取得した際に増えますが、これに加えて7色のダイヤモンド(後述)を集めることでも1UPします。

 

 それでは、このゲームのキモである「虹」についてご説明しましょう。虹はボタン2を押すことで、バビーが向いている方向へと放ち、虹の先端を敵に当てて倒していくのです。虹は一定時間その場に残り、真横から近付けば乗ることができ、虹の上でもジャンプすることが出来ます。虹は画面内に最大9つまで出せるので、上手く利用して、頂上を目指していくことになります。

 さて、虹は上から乗るか下からぶつかることで崩して落とすことができ、これに巻き込むことでも敵を倒すことが出来ます(敵の上に落とす必要はなく、敵が虹に触れている状態で崩しても倒すことが出来る)。まとめて敵を倒せばもちろん高得点です。また虹は敵の軌道を妨げたり、飛び道具を防いだりも出来ます。つまり虹の攻撃判定は「虹を放っている時の先端」と「虹が崩れて落ちていく時」だけです。

 加えて、虹に触れる際にジャンプボタンを押しっ放しにしていれば、虹を崩すことなく虹の上でジャンプし続けることが出来ます。もちろん、ジャンプボタンを離せば虹は崩れてしまうので、注意が必要です。この点は前作「バブルボブル」の泡と同じような特性を持っていると言えます。

 

 続いてパワーアップについてご紹介しましょう。バビーは敵を倒した際に出現するアイテムを取ることでパワーアップし、基本的にミスするまで効果が持続します。パワーアップアイテムには以下の物があります。

 

・黄色いツボ:虹を出すスピードが速くなる

・赤いツボ:虹を連なって出せるようになる。最大3つまで連なる

・くつ:移動スピードが速くなる

 *ここで注意したいのが赤いツボの効果で、最大の3連までパワーアップすると、先述のように画面上に出せる虹の数は9つまでですので、3連の虹を3つまでしか出せなくなります

 

 この他にも得点アイテムや攻撃アイテムなど、それこそ膨大な数のアイテムが存在します。さすがは「アイテム多すぎ」で有名な「バブルボブル」の続編です。ひとつひとつ紹介すると21世紀が終わりますから、ここでは得点アイテムは割愛し、攻略に有利になるような代表的なアイテムをご紹介しましょう。

 

・星:触れるか虹を当てるといくつかに飛び散り、敵にぶつけて倒すことが出来る

・腕輪:星が降ってきたり、虹を崩すと星を飛び散らせたりと、色によって効果が違う。一定時間か一定回数まで効果が続く

・羽根:バビーの周りを妖精がぐるぐる回り、敵を体当たりで倒す。そのステージのみ効果が続く

・本:バビーに羽根が生え、空中ジャンプが出来る。そのステージのみ効果が続く

 

 …まだまだいっぱいありますし、きっと私の知らないレアアイテムもあるのでしょう。当時のゲーメストは全部カバー出来たのかしら…。それはさておき、ここでゲームの進行上、最も重要なアイテム「ダイヤモンド」についてお話しましょう。

 

 ダイヤモンドは「敵を崩した虹で倒すか、アイテムで倒す」ことで出現します。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7種類があり、1つの島で全て集めると1UPします。が、実は効果はそれだけではなく、全て集めた状態で島のボスを倒すと、ビッグダイヤモンドが出現します。これは各島に1つずつあり、これも7種類全て集めると、隠された3つの島が出現するのです。

 もしビッグダイヤモンドを7つ集められずに28面をクリアすると(つまり7番目の島のボスを倒すと)、バビーはレインボーアイランドで起こった恐るべき事件を知ったところでゲームは終わってしまいます。つまりバッドエンドとなるのです。

 

 …本当にタイトーってこういうの好きですよね。前作「バブルボブル」も真のエンディングを見るのがとてもとても大変でした。何しろ表100面をクリアして暗号を取得し、これを解読して裏100面に挑み、その上1コインでは真のエンディングが見られないという念の入れようでしたっけ。私は表の95面で断念しました。

 しかし本作はそこまでむつかしくありません。要は全ての島でビッグダイヤモンドを集めるだけで良いわけで、それはつまり、各島でダイヤモンドを7色揃えれば良いだけです。…だけなんですけどね、これがなかなかむつかしいんです。というのは、敵を倒して出現するダイヤモンドの色には出現法則があり、それに気が付かないとなかなか7色揃えることが出来ないのです。

 またダイヤモンドを集める順番にも秘密があり、条件を満たすとタイトーお得意の「隠し部屋」が出現します。ここにはビッグダイヤモンドと効果絶大のアイテムが隠されているのです。が、やっぱりこの部屋に入るのにも一苦労、さすがはタイトー、一筋縄ではいかないのです。でも私はタイトーが大好きです(2回目)。

 

 それでは最後に各島の紹介に移りましょう。各島には明確なテーマがあり、それに沿った地形や敵が配置されています。

 

・第一の島:虫の島:大量の虫がいる島。チュートリアル的な難易度

・第二の島:戦争の島:戦車などの兵器が闊歩する島。虹を使って登らなければならない箇所が多い

・第三の島:化物の島:吸血鬼などのモンスターだらけの島。空中を飛ぶ敵が多い

・第四の島:おもちゃの島:ピエロやオセロなどのおもちゃが敵の島。足場が悪い

・第五の島:DOHの島:タイトーブロック崩しアルカノイド」がモチーフの島。無機質

・第六の島:ロボットの島:ロボやネジが襲ってくる機械島。敵のスピードが速い

・第七の島:竜の島:騎士や竜が敵の中世風の島。足場も悪く、敵も速い

・隠された島:???

 

 ということで、前作「バブルボブル」にも劣らない、なかなかのボリュームのゲームです。実際、真のエンディングを目指すと1時間ほどの長丁場になるのですが、何故かそれを感じさせません。それはパステル調で可愛らしいキャラクターと軽快なBGM(映画「オズの魔法使い」のメインテーマがモチーフらしい)が、ダイヤ集めに殺伐としがちな雰囲気を和ませてくれているからでしょう。

 確かに決して簡単なゲームではありません。最初は自機の操作や虹の扱いに戸惑うかもしれませんが、慣れてくると虹を崩して敵を巻き込む快感がたまらなくなります。そして苦労して自機が少しずつパワーアップし、終盤では無双状態になるや、プレイヤーは「オレサイキョー」のカタルシスを味わうことが出来るのです。

 このように「目に見えて上達が分かる」というのは良いゲームには不可欠の要素であると言えるでしょう。加えて、前作「バブルボブル」は終盤面があまりにも高難易度でマニアックであったのに比べ、本作はゲームをあまりやり込んでいない方でも、プレイを重ねれば確実にクリア出来るように設計されているように思えます。

 ポップなグラフィック、心地良いBGM、適度な難易度と、非常に間口の広いゲームだったと言えるでしょう。もっとも、先述のように、上手くなるとプレイ時間がとんでもなく長くなるので、お店の方は嫌がったかもしれませんね。そんな素晴らしいゲームのスーパープレイはこちらでご覧いただけます(ただし稼ぎプレイです)。今見ても、十分に楽しめる内容と言えるでしょう。

 

 さて本作がリリースされたのは1987年。私がゲーセンに通い始める前のことです。…格ゲー全盛期とは時代が違いますね。今回の前置きは何だったのでしょうか。それはさておき、私はどこでこのゲームを知り、プレイしたのでしょう?…ここまでお読みの方なら、もうお分かりですよね。その模様は次回にお話しすることにいたしましょう。

 

 

 

 続きます。



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