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きになるブログ2 - Hatena Blog

スポーツを中心にIT,ヲタク情報を含め、皆様の役に立つ情報を心掛けて更新していきます。複数ライターによるブログです。今までの過去記事全部載せていますので、きになるブログ2 http://kininaru.bulog.jp/ 本店もよろしくお願いします。

いにしえゲーム血風録 十五回表 「レインボーアイランド(ダイヤモンド編)」

いにしえゲーム血風録 十五回表 「レインボーアイランド(ダイヤモンド編)」 http://ift.tt/2o1swpd

 今回はまたタイトーより「レインボーアイランド」をご紹介しましょう。「また」と申しましたように、わたくし結構タイトーのゲームばっかりやっているようですね。まあ「タイトー直営のゲーセンが近くにあった」からなんでしょうが、最大の原因は「私がゲーセン小僧だった格ゲー全盛期に、結構色々なジャンルのゲームを出してくれていた」からのように思えます。

 格ゲーの走りとなった「ストⅡ」が発表されたのが1992年。この頃タイトーは何をリリースしていたかと言いますと、STGではメタルブラックレイフォースダライアス外伝」、ACTなら「プリルラ」エレベーターアクションリターンズ」、他にも稼ぎがアツいPZLパズルボブルや怪作QIZ「ゆうゆのクイズでGO!GO!」とか結構多くのジャンルから万遍なくリリースしています。

 …あ、勿論この頃のタイトーも格ゲーは出していますよ。ただ私が格ゲーを全くやらないので覚えてません。一応1994年にリリースされた「カイザーナックル」のラスボスが人類には無理、とは聞いたことがあります。動画で見てみましたが、確かに無理なようでした。

 それはさておき、このようにタイトーは格ゲー全盛期でも幅広いジャンルのゲームをリリースしてくれたおかげで、私は「ゲーセンに行っても格ゲーを遠目に見るだけ」という憂き目を避けることが出来たのであります。結果、私はタイトーが大好きになり、その当時ひたすら遊んでいたのが今回ご紹介する「レインボーアイランド」というわけなのです。このゲームはかの有名な「バブルボブル」の続編でありまして、バブルボブルのその後からお話は始まります。

 

 

 「見事恋人と両親を助けたバビーとボビーの兄弟は、両親から『虹の魔法』を授かります。どうやらいつでもどこでも自由に虹を架けることが出来るらしく、早速使ってみたくなった兄弟は、思い切って宝探しに出かけます。行き先は7つの島が並ぶ『レインボーアイランド』!何故か出現する敵をなぎ払い、2人の冒険は始まったのだったのだった。」

 

 

 …確かこんな話…だった気がする。でもインストカードやデモ画面にもストーリーは出てなかった気がするな。…あ、「ザ・ベストゲーム2」に書いてあったの…かな?とにかくそんな感じのストーリーです。ではシステムをご紹介しましょう。

 

 このゲームは横画面サイドビューの「縦スクロール」ACTです。レバー左右で自機であるバビーの移動、ボタン1でジャンプ、ボタン2で虹を放つことが出来ます。各ステージではひたすら上へ上へと昇っていき、「G」と書かれたフロアまで到達出来ればクリアとなります。感覚としてはバブルボブルの1つの面が縦に伸びているイメージですが、必ずしも敵を全滅させる必要はありません。

 プレイヤーは7つの島を冒険していくことになります。各島は4つのステージで構成されており、4番目のステージの最後にはボスが待ち受けています。これを倒せば島を制覇したことになり、次の島へと移っていきます。ステージ数は「7つの島×4ステージ」で28面ですが、ある条件を満たすと隠された3つの島が出現し、全部で40面となります。

 ゲームは残機制で、敵や敵の攻撃に触れたりするとミスとなり、残機が減ります。また一定時間経つと下から水が上がってきて、これに飲み込まれてもミスとなってしまいます。残機を全て失うとゲームオーバーとなります。残機は10万点と100万点取得した際に増えますが、これに加えて7色のダイヤモンド(後述)を集めることでも1UPします。

 

 それでは、このゲームのキモである「虹」についてご説明しましょう。虹はボタン2を押すことで、バビーが向いている方向へと放ち、虹の先端を敵に当てて倒していくのです。虹は一定時間その場に残り、真横から近付けば乗ることができ、虹の上でもジャンプすることが出来ます。虹は画面内に最大9つまで出せるので、上手く利用して、頂上を目指していくことになります。

 さて、虹は上から乗るか下からぶつかることで崩して落とすことができ、これに巻き込むことでも敵を倒すことが出来ます(敵の上に落とす必要はなく、敵が虹に触れている状態で崩しても倒すことが出来る)。まとめて敵を倒せばもちろん高得点です。また虹は敵の軌道を妨げたり、飛び道具を防いだりも出来ます。つまり虹の攻撃判定は「虹を放っている時の先端」と「虹が崩れて落ちていく時」だけです。

 加えて、虹に触れる際にジャンプボタンを押しっ放しにしていれば、虹を崩すことなく虹の上でジャンプし続けることが出来ます。もちろん、ジャンプボタンを離せば虹は崩れてしまうので、注意が必要です。この点は前作「バブルボブル」の泡と同じような特性を持っていると言えます。

 

 続いてパワーアップについてご紹介しましょう。バビーは敵を倒した際に出現するアイテムを取ることでパワーアップし、基本的にミスするまで効果が持続します。パワーアップアイテムには以下の物があります。

 

・黄色いツボ:虹を出すスピードが速くなる

・赤いツボ:虹を連なって出せるようになる。最大3つまで連なる

・くつ:移動スピードが速くなる

 *ここで注意したいのが赤いツボの効果で、最大の3連までパワーアップすると、先述のように画面上に出せる虹の数は9つまでですので、3連の虹を3つまでしか出せなくなります

 

 この他にも得点アイテムや攻撃アイテムなど、それこそ膨大な数のアイテムが存在します。さすがは「アイテム多すぎ」で有名な「バブルボブル」の続編です。ひとつひとつ紹介すると21世紀が終わりますから、ここでは得点アイテムは割愛し、攻略に有利になるような代表的なアイテムをご紹介しましょう。

 

・星:触れるか虹を当てるといくつかに飛び散り、敵にぶつけて倒すことが出来る

・腕輪:星が降ってきたり、虹を崩すと星を飛び散らせたりと、色によって効果が違う。一定時間か一定回数まで効果が続く

・羽根:バビーの周りを妖精がぐるぐる回り、敵を体当たりで倒す。そのステージのみ効果が続く

・本:バビーに羽根が生え、空中ジャンプが出来る。そのステージのみ効果が続く

 

 …まだまだいっぱいありますし、きっと私の知らないレアアイテムもあるのでしょう。当時のゲーメストは全部カバー出来たのかしら…。それはさておき、ここでゲームの進行上、最も重要なアイテム「ダイヤモンド」についてお話しましょう。

 

 ダイヤモンドは「敵を崩した虹で倒すか、アイテムで倒す」ことで出現します。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7種類があり、1つの島で全て集めると1UPします。が、実は効果はそれだけではなく、全て集めた状態で島のボスを倒すと、ビッグダイヤモンドが出現します。これは各島に1つずつあり、これも7種類全て集めると、隠された3つの島が出現するのです。

 もしビッグダイヤモンドを7つ集められずに28面をクリアすると(つまり7番目の島のボスを倒すと)、バビーはレインボーアイランドで起こった恐るべき事件を知ったところでゲームは終わってしまいます。つまりバッドエンドとなるのです。

 

 …本当にタイトーってこういうの好きですよね。前作「バブルボブル」も真のエンディングを見るのがとてもとても大変でした。何しろ表100面をクリアして暗号を取得し、これを解読して裏100面に挑み、その上1コインでは真のエンディングが見られないという念の入れようでしたっけ。私は表の95面で断念しました。

 しかし本作はそこまでむつかしくありません。要は全ての島でビッグダイヤモンドを集めるだけで良いわけで、それはつまり、各島でダイヤモンドを7色揃えれば良いだけです。…だけなんですけどね、これがなかなかむつかしいんです。というのは、敵を倒して出現するダイヤモンドの色には出現法則があり、それに気が付かないとなかなか7色揃えることが出来ないのです。

 またダイヤモンドを集める順番にも秘密があり、条件を満たすとタイトーお得意の「隠し部屋」が出現します。ここにはビッグダイヤモンドと効果絶大のアイテムが隠されているのです。が、やっぱりこの部屋に入るのにも一苦労、さすがはタイトー、一筋縄ではいかないのです。でも私はタイトーが大好きです(2回目)。

 

 それでは最後に各島の紹介に移りましょう。各島には明確なテーマがあり、それに沿った地形や敵が配置されています。

 

・第一の島:虫の島:大量の虫がいる島。チュートリアル的な難易度

・第二の島:戦争の島:戦車などの兵器が闊歩する島。虹を使って登らなければならない箇所が多い

・第三の島:化物の島:吸血鬼などのモンスターだらけの島。空中を飛ぶ敵が多い

・第四の島:おもちゃの島:ピエロやオセロなどのおもちゃが敵の島。足場が悪い

・第五の島:DOHの島:タイトーブロック崩しアルカノイド」がモチーフの島。無機質

・第六の島:ロボットの島:ロボやネジが襲ってくる機械島。敵のスピードが速い

・第七の島:竜の島:騎士や竜が敵の中世風の島。足場も悪く、敵も速い

・隠された島:???

 

 ということで、前作「バブルボブル」にも劣らない、なかなかのボリュームのゲームです。実際、真のエンディングを目指すと1時間ほどの長丁場になるのですが、何故かそれを感じさせません。それはパステル調で可愛らしいキャラクターと軽快なBGM(映画「オズの魔法使い」のメインテーマがモチーフらしい)が、ダイヤ集めに殺伐としがちな雰囲気を和ませてくれているからでしょう。

 確かに決して簡単なゲームではありません。最初は自機の操作や虹の扱いに戸惑うかもしれませんが、慣れてくると虹を崩して敵を巻き込む快感がたまらなくなります。そして苦労して自機が少しずつパワーアップし、終盤では無双状態になるや、プレイヤーは「オレサイキョー」のカタルシスを味わうことが出来るのです。

 このように「目に見えて上達が分かる」というのは良いゲームには不可欠の要素であると言えるでしょう。加えて、前作「バブルボブル」は終盤面があまりにも高難易度でマニアックであったのに比べ、本作はゲームをあまりやり込んでいない方でも、プレイを重ねれば確実にクリア出来るように設計されているように思えます。

 ポップなグラフィック、心地良いBGM、適度な難易度と、非常に間口の広いゲームだったと言えるでしょう。もっとも、先述のように、上手くなるとプレイ時間がとんでもなく長くなるので、お店の方は嫌がったかもしれませんね。そんな素晴らしいゲームのスーパープレイはこちらでご覧いただけます(ただし稼ぎプレイです)。今見ても、十分に楽しめる内容と言えるでしょう。

 

 さて本作がリリースされたのは1987年。私がゲーセンに通い始める前のことです。…格ゲー全盛期とは時代が違いますね。今回の前置きは何だったのでしょうか。それはさておき、私はどこでこのゲームを知り、プレイしたのでしょう?…ここまでお読みの方なら、もうお分かりですよね。その模様は次回にお話しすることにいたしましょう。

 

 

 

 続きます。



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いにしえゲーム血風録 ちょっとハイボール買ってくる 「リズム天国」

いにしえゲーム血風録 ちょっとハイボール買ってくる 「リズム天国http://ift.tt/2nAXNie

 前シリーズ「いにしえゲーム回顧録」の「がんばれギンくん」の回で私は、

 

「とかくどんなメーカーでも暴走することがあります。」

 

 と書きました。そう、どんなメーカーでも一度や二度は、誰がどうみても「どうかしているゲーム」を作ってしまうものなのです。セガなら「ダイナマイト刑事」ナムコなら「ピストル大名の冒険」タイトーなら「プリルラ」コナミなら「究極戦隊ダダンダーン」など、理性と狂気はまさに紙一重なのであります(あ、データイーストは言わずもがなです)。

 ということで今回は、ゲーム業界最後の良心(おおげさ)、任天堂が世に放ったバカ快作リズム天国をご紹介しようと思います。なんとなく前回の「物怪録」を引きずっているような気もしますが、気のせいです。

 

 

 このゲームはGBAで発売され、タイトルからもお察しの通り、なんと音ゲーです。といっても一般的な音ゲーのようにノートが降ってきて、それに合わせてボタンを押す、というものではありません。本作ではノートはなく、代わりに「何だかよく分からないミニゲームが次々と登場します。それらをクリアするためには「リズムにノッて」ボタンを押さなければならないのです。

 

 具体的な例を挙げてみましょう。最初のステージの「カラテ家」は、画面中央に空手家がおり、画面手前から飛んでくるモノをパンチで(Aボタンを押すとパンチが出る)叩き落すゲームです。植木鉢、ヤカン、電球など、様々なものが飛んでくるのですが、タイミング良くヒットしないと叩き落せません。

 しかしながら、モノが飛んできてからボタンを押してもタイミングが遅いので、なかなか上手くいきません。ここでスポットが当たるのが先述の「リズム」です。ゲーム中、BGMが流れているのですが、この曲のリズムに合わせてボタンを押すと、面白いようにパンチがヒットするのです。

 

 実は本作に登場する全てのミニゲーム「目で見てから反応しようとしてもムリ」なように出来ているのです。実際、後に登場するステージ「エアーバッター」は宇宙空間の小部屋で植木鉢から飛び出てくるボールを、トスバッティングの要領でクリーンヒットしていくゲームなのですが(文字に起こすとバカ全開ですね)、ゲーム中は目まぐるしくズームインやズームアウトを繰り返し、終盤ではバッターが棒状に、ボールは1ドットくらいにしか見えなくなります。

 こうなるともはや目で確認することは不可能です。しかし先述のようにリズムにノッていれば易々とボールをホームランすることが出来ます。これこそがこのゲームのコンセプトであり、乱暴な話、目をつぶっても楽しめるゲームなのです。

 

 …もうお気付きでしょうが、本作はミニゲームの内容が普通ではありません。どのゲームもどうかしています。妖怪を一刀両断にする「ゐあひぎり」、ペンギン達との愉快なショー「ショータイム」、トランス必至「スペースダンス」、みんな大好き「ナイトウォーク」、迸るニッポンの心「リズムお習字」などなど、ツッコミどころ満載のバカゲーの数々をクリアしていくのです。操作は基本的にAボタンだけですが、ゲームによっては十字キーなども使います。でも各ゲームの最初に丁寧なチュートリアルがあるので全く安心です。

 そして1つのミニゲームが終了すると運命のジャッジが行われ、「やりなおし」、「平凡」、「でも平凡」、「ハイレベル」の4段階で評価されます。「やりなおし」になると文字通りやりなおしとなり、先のステージに進めません。しかしこの時「上手くノレてた!」とか「前半はリズム取れてる!」とか、なんか褒められてうれしいです。

 

 さて、本作は8つのセクションに分かれており、1セクションに4つのミニゲームがあり、これらをクリアすると「リミックス」と名付けられた「中ボス的ミニゲームに挑戦することになります。「リミックス」はその名の通り、先の4つのミニゲームがごちゃ混ぜになったステージで、1つの長めの曲を4つのミニゲームのアクションでリズムを刻むという内容です。裏拍やブレイクなどが盛りだくさんで、中にはこれまで登場した全てのミニゲームが総動員など、油断ならない作りになっています。

 エンディングがあったかどうかは正直忘れましたが、各ミニゲームをクリアするとメダルが貰えます。これらを集めるとやっぱり何だかよく分からない「リズムおもちゃ」(リズムに合わせてボタンを押していくと亜音速の世界に突入できる『うまマシーン』とか)や、暇つぶし以上の何か「エンドレスゲーム」(裏拍を体に叩きこめる『ウラおとこ』など)をゲット出来ます。

 また開発裏話のような、キャラクター達のボヤキのような殴り書きが読める「資料室」、そして本編よりもむつかしいと言われる伝説級の難易度を誇る「ドラムレッスン」(ドラムセットの基本的な使い方を教えてくれるミニゲーム。しかし最大8つのボタンを使用する鬼でもある)が楽しめます。ていうか、ボリュームありすぎ。

 

 さて、このような奇ッ怪なゲーム内容にも関わらず、グラフィックはキュートでキッチュなデザインで、何故だかものすごくキャッチーです。またこのゲームのキモであるリズムを支えるBGMですが、何故かどれも耳に残る名曲揃いで、曲を聴きたいがために何度も繰り返し遊んでしまうほどの中毒性を持っています。特にリミックスの楽曲は恐ろしいほどの完成度で、プレイしていると否が応でもテンションが上がっていきます。まさにノリ全開のリズム天国!アグレッシブなグルーヴがステキなひとときを約束してくれます。

 実際、私も夜寝る前に、ちょっとプレイしようかと思いつつ、気が付けば午前3時とかありましたねぇ。で、慌てて布団に入っても、頭の中でリズムがエンドレスに流れて眠れないという始末。結局起き出して、またプレイしてしまうという生活が2週間ほど続いたことがあり、やっぱり風邪をひきました。それくらい危険なゲームです(褒めてますよ)。

 

 で、なかなかの好評(一部では熱狂)を受けて、続編「リズム天国ゴールド」がDSで、「みんなのリズム天国」がwiiで、「リズム天国 ザ・ベスト+」が3DSでリリースされました。ゲーム内容は相変わらずのバカで、でもノリノリで中毒性の高い点はそのままに、ズンドコモリモリと進化を続けていきました。

 が、やっぱりインパクトの点では初代であるGBAリズム天国なんですよね、私には。現在はGBAでしかプレイ出来ず、バーチャルコンソールへの移植を願っていたのですが、Switchが出ちゃいましたので、Wii-Uでは叶わなそうですね。Switchでもバーチャルコンソールが配信されるかどうかは分かりませんが、出来れば移植されると良いなぁ。ともあれ、任天堂のある意味本気をこちらでご覧いただき、せめて続編のどれかでもプレイしていただければ、と思います。きっと楽しいですよ!

 

 

 それではまた、十五回表でお会いしましょう。

 

 

 

 



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桜玉吉 「伊豆漫玉日記」

桜玉吉 「伊豆漫玉日記」 http://ift.tt/2mWlWj4

 いつものように某書籍通販サイトを覗いていると、私は思わず息を飲みました。私の敬愛する桜玉吉先生の「日記シリーズ」最新作がついに発売されたのです!その名も「伊豆漫玉日記」!やっぱ伊豆なんだ!昨年の「日々我人間」からまだ間もないのに、どうしたんでしょうか、玉吉先生。あまりのハイペースの刊行に、多くの読者が喜びと不安(主に『玉吉さん、メンタル大丈夫か?』という心配)に戸惑っており、かく言う私もその一人でありまして、しかしここは玉吉先生の最新作を読める喜びを素直に味わうことにしたのでした。

 

 …え?桜玉吉って誰かって?…そうですね、ここはひとつ、桜玉吉先生の歴史を振り返ってみましょう。

 

 桜玉吉先生はファミ通誌上でしあわせのかたちというゲームネタマンガでデビューします。その可愛らしい絵柄(この人の描く女の子は本当にカワイイ)とほのぼのドキドキするストーリー展開に、我ら(アラフォー)は心から惹き付けられたものです。

 しかしその「しあわせのかたち」の後期から作風が横滑りをし始め、ほのぼの系から一気に殺伐系へと移行し、絵柄も丸みを帯びた線から毛筆を思わせるものに激変します。この作風は次作「防衛漫玉日記」へと受け継がれ、「防衛~」では宇宙人と玉吉先生の闘いが描かれており(平たく言うと「釣り」)、そこへ編集者のO村氏やヒロポン氏も巻き込み、まぁ、あっちこっちで釣りをするのですが、月刊連載のプレッシャーと私生活のゴタゴタで疲弊し、連載は終わります。

 そして1年の休養後「幽玄漫玉日記」をスタートさせるのですが、先の疲弊によってうつ病を発症していたため、次第に内省的になり、笑っていいのか判断に悩む内容へと突き進み、というか雑誌に掲載していいのか判断に悩む内容になってしまい、結局執筆困難となって連載は終わります。

 さらに1年の休養後、今度は玉吉先生憧れの地、伊豆での生活を描いた御緩漫玉日記を開始します。始めは伊豆ののどかな生活を描いているのですが、しばらくするとかつての東京での生活の話が始まり、しかしどうやら虚構のようでもあり、やがてうつ病も手伝ってか、玉吉先生自身も「誰が何を書いているマンガなのか分からない」内容となり、やっぱり執筆困難となって連載を終えるのです。

 その後、日記シリーズを掲載していたコミックビームの宣伝4コマ「読もう!コミックビーム!」が唯一の連載となってしまい、その原稿をメールするためにマンガ喫茶に入り浸るようになります。しかしこのある種の閉鎖空間が創作には向いていたようで、玉吉先生はマンガ喫茶に入り浸り(というか、もはや住んでいる)、コツコツ短編を書き溜めます。また同時期に発生した東日本大震災により、本能的な生への渇望がうつを吹き飛ばしてしまい、陰鬱な内省は消滅し、日々の生活を淡々と語る随筆的な内容へと移行していきました。これらは盟友O村氏によってまとめられ、「漫喫漫玉日記」として刊行されるのです(この時の帯の惹句が『やったぜ玉さん!社会復帰だ!』というもので、まぁ察してあげてください)。

 そして今回、マンガ喫茶での出来事と伊豆での生活を描いた日記シリーズ第5作目「伊豆漫玉日記」が発売される運びとなった訳であります。

 

 …ということで、「しあわせのかたち」時代から知っている方からすれば、玉吉先生は「トンチキな漫画描き」というイメージなのですが、どうやら最近はカルト作家のような扱いらしく、「前衛的かつダダイズム溢れる怪しい絵描き」というイメージが先行しているようです(あくまで私見ですが)。確かに「幽玄」や「御緩」の頃はかなりメンタルがボロボロだったようで(実際『自己否定の嵐』であった)、本当にかなりヤバイ内容でしたからねぇ。

 しかし本作「伊豆」は「のんべんだらりの自分もアリ」と、ある意味悟ったようで、肩の力の抜けた日常マンガとなっております。それでも「しあわせ」の頃からは相当遠いところまで来てしまいましたが、実際、ずーっと同じ作風の作家などいるはずがなく、玉吉先生も流れ流れて今の作風に落ち着いた、と言えましょう。そしてこの作風はこれまでのどの作品よりも、人間として生きる喜びや悲しみを、そして可笑しさを表現出来ていると思います。

 

 というのも本作は先述のように、マンガ喫茶での出来事と伊豆での生活を描いているのですが(あと何故か『読もう!コミックビーム!』も収録されている)、マンガ喫茶は基本的に個室で過ごすため、プライベートな話題になると思いきや、実際は店員さんやお客さんなど、驚くほど様々な人々と関わっています。

 店員さんとは「店と客」という図式があるので、一般的常識をなぞれば問題ありませんが、お客さん、つまり壁一枚隔てただけの「他人」との関わりを描いた件は非常にスリリングです。何と言いましょうか、「個室」というプライベートと「店」というパブリックがせめぎ合う緊張感というか、「個室」というプライベートなのに、意図せずに共感出来た連帯感というか、玉吉先生の人間性が、もっと言えば「人間という生き物」が赤裸々に浮かび上がってきます。これはマンガ喫茶という環境だからこそ成立出来た内容であると言え、このようなマンガはほとんど無いでしょう。

 

 対してマンガ喫茶を引き払っての伊豆編では、今度は人間が玉吉先生しかおらず、周りはひたすら自然があるだけです。そう、広大なプライベートがあるのです。しかしながら玉吉先生は新たな他者を見出します。それは他ならぬ「自然」であり、つまりは野生動物なのでありました。

 虫や獣など、何しろ伊豆の山奥なのでなんでも出ます。玉吉先生はそれらに一喜一憂し、より一層「ここにいる人間は自分独り」であることを噛みしめることになります。それは時折山に下りて訪れるコンビニや温泉での騒動、つまり他者との関わりによって更に鮮やかに、時に残酷なまでに浮かび上がり、玉吉先生は自分自身を見つめていくことになるのです。このように作者ただ1人(本当に1人)が淡々と独白していく「日記形式のマンガ」というのも、あまり見かけないでしょう。

 

 これら2つの要素により、本作は桜玉吉という人間」の記録に他ならないものになりました。まさに「漫玉日記」のタイトルに相応しい内容となっているのです。もっとも、それが意図されたものかどうかは分かりませんが、しかし世の中には「結果としてそうなっちゃったもの」も結構ありますから、結果オーライの傑作と言えましょう。本作は「日記シリーズ」の中でも、「一人の人間を表す」という意味で、真の「日記」となった作品であると思います。

 

 …とはいえ、本作が万人に受ける作品かと言われれば、残念ながら、これまで桜玉吉作品を読んできた方でないととっつきにくいです。極端に特徴的な絵柄(下手するとラクガキ)と手書きの文字は、現在のマンガの文法から大きく逸脱します。その上、結構なおっさんでないと分からないネタもあります。

 ですから、積極的にオススメは出来ないのですが…、何か一時期の鬱屈した雰囲気を突き抜けた内容だったので、無茶を承知でご紹介させていただきました。もし、興味を持たれましたら、まずは「防衛漫玉日記」からお読みいただければと思います。一応Kindle版も出てますが、手書き文字のため読みにくいようです。これは中古…、かなぁ?

 しかし他に類を見ないシリーズですので、是非ご一読していただければ幸いであります。

 

 さて、次回作はいつ出るのかしら…?

 



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トランスな漫画たちの紹介!薔薇王の葬列など。

トランスな漫画たちの紹介!薔薇王の葬列など。 http://ift.tt/2lTL9Hd

最近、自分の好きな漫画の傾向がわかってきました。
私は紹介で書いてある通り、腐女子なのですが、あまり最近BLを読んだりBLゲームをプレイすることもなくなり「もう卒業かなー」と思っていました…
しかし実際は全然卒業していないことがわかりました。
そしてやっと好きな分野の傾向がわかってきたというか、趣味嗜好がわかってきて、ちょっとびっくりしています。
それは……

性転換ものが好き!

だということです。
もちろん、厳格に線引きされてるわけではありません。
あくまでそういう傾向が強いというだけです。

起源は多分、小学生の頃読んだ児童書「おれがあいつであいつがおれで」と、今は亡き氷室冴子先生の代表作「ざ・ちぇんじ!」だと思うのですが、それについて語るのは長くなりそうなので、今回は最近好きな性転換もの、もしくはそれに近い漫画を紹介したいと思います。

第一弾はこれ!!何度か記事に書いている、


薔薇王の葬列第7巻です!!
シェイクスピアのリチャード三世を原作とした、両性具有ものです。
今回はとうとうヘンリー六世編の最終章です。
両性具有の主人公リチャードは、ヘンリーのことを女性のように愛してますが、実は私はヘンリーがあんまり好きじゃない。
だって、現実逃避してばかりで、国や民どころか、妻や息子とも向き合わず、この巻でも最後までそれは変わらず…いいところは顔だけだもんなあ。。。
こんなんがお父さんな赤エドワードが可哀そう。
リチャードの相手としては、女の子のアンのほうがずっと好き!
アンには幸せになってほしいけど…Wiki読むと無理っぽそうで…悲しくなります。。。
この巻にはCD付きの限定版もあります。表紙がほのぼのリチャードとヘンリーで、内容を考えると余計悲しい…

さて次に紹介するのは、


「ざ・ちぇんじ!」と原案の古典「とりかえばや物語」を、さいとうちほ先生風にアレンジしてオリジナル要素を強くした男女入れ替わりものです。
これは…実は性別入れ替わり完了以降は興味なくなって読まなくなっちゃったんですよねえ。
なんていうか、オリジナルキャラの三の姫が登場してから、蛇足に思えてきちゃって。
原案をいじりすぎてるような気がしてしまったんです。
潔く入れ替わり完了で終了した「ざ・ちぇんじ!」はやっぱりよかったなあと今更ながら思います。
でも、さいとう先生の華麗なカラーと絵は大好きです!!

三番目はこれ。


ネットの広告で知って、面白そうだなーと電子書籍版を購入した、これまた男女入れ替わりものです。
ひょんなことから体が入れ替わってしまった、ヲタクの夕日とヤマンバギャルのサラ。
入れ替わった二人はそれぞれ天然美少女とワイルドイケメンに変化!
そんな二人を中心に繰り広げられる、ハイパーテンション下ネタ満載ラブコメディです。
でもコメディ漫画でも作者が女性ということで、夕日とサラの進みそうで進まない、もどかしいラブに胸がキュンキュンしちゃうんです。
3巻で完結ですが、まだ読みたかったー!と思わせる内容です。
私は電子書籍で買ってしまいましたが、これは紙媒体のほうがよいかも。。。
カバー裏などに描きおろしがあるそうなので。
ちなみに夕日化したサラと男子キャラの事故キスや腐女子の脇キャラがいるなど、ちょっぴりBL要素もあったり…

そしてそして!
今更最近初めて読んだのですが…

オメガバース!!

オメガバースとは欧米が発祥の一種のBL設定なのですが、「全員が妊娠できる世界」で男同士でも子供が作れちゃう!という世界設定のことです。
私自身あんまり詳しくないので、うまく説明できないのですが。
私が読んだのは、ふゅーじょんぷろだくとさんが発行している、


すごくよかった…!
オメガバースの設定がかなりきっちりしているうえに、一応女性型が存在する世界観で、多分女性を登場させないためだと思うのですが、閉鎖的な学校が舞台。
それが、BL漫画の金字塔「風と木の詩」を彷彿とさせます。
主人公オウギを含めαしか存在しないクラスに転入してきたΩのカナエ。そこから、少しずつクラスメイト達が狂いはじめ…
まあ、男同士で恋愛というBLお約束の葛藤はないのですが、その代わり、フェロモンの異常分泌という体質を抱えるΩ(受)の葛藤が切なくて切なくて。
前半は攻の葛藤が、後半は受の葛藤がとても丁寧に描写されます。
主人公カップルだけでなく、脇のクラスメイト達にも焦点をあてているのも風木を連想させます。

オメガバースは性転換ものとは違うんでしょうが、妊娠とか社会的な役割といった部分が男女の性差が抱える問題を連想させて、私自身は似てると思ってしまいます。

これら、私が好きな作品群を見返してみると、いわゆる『葛藤』が中心なんだなーと思います。
薔薇王のキリスト教的世界観で、悪魔としてみられてしまう「両性具有」に生まれてしまったリチャード(そのため母親に憎まれ自分を肯定できない)。
とりかえの男社会で性別を偽り、女性と結婚までしながら結局妊娠してしまい、最終的に女性としての「本来あるべき姿」に戻ってゆく沙羅双樹
桃色はコメディということもあり葛藤は少ないですが、体が入れ替わってるのにお互い惹かれあってしまう夕日たちの混乱ぶりとか。
さよなら恋人の自分ではどうしようもない現実に打ちのめされながら、それでも相手への想いを貫こうとするオウギとカナエの姿。

どれもせつなーい!!

私たちは生きる上で、どんなにがんばっても乗り越えるのが難しい問題をいくつも抱えています。
特にジェンダーの問題は多分人間として生きていく限り付きまとう問題でしょう。
それでも私たちは、それを抱えて生きていかなければなりません。
そんな問題を主題にしつつ、それを娯楽に昇華してる作品は共感するし、単純にすごいなーと思います。

これからもそんな作品たちに出会えますように!!


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いにしえゲーム血風録 十四回魔球再び 「いにしえゲーム物怪録(無用の巻)」

いにしえゲーム血風録 十四回魔球再び 「いにしえゲーム物怪録(無用の巻)」 http://ift.tt/2mRF0Mq

 これまでのなりゆき:急にヘンなゲームの記事を書きたくなった私は「いにしえゲーム物怪録」をでっち上げ、「洋風妖怪大戦争」を開帳する。しかしグラフィックがヘンなだけで、至極真っ当なゲームである上に、拙い文章では到底全貌を伝えることは叶わず、結局動画サイトへのリンクを張り付けるという体たらくだったのだった。

 

 …さて、「物怪録」最後を飾るのはこちらのゲームです。

 

 

 プロップサイクル (ナムコ:1996年)

 いや~、ナムコも結構ヘンなゲームを作ってるんですよね。「超絶倫人ベラボーマン」とか「ピストル大名の冒険」とか「フォゾン」とか、どれも珍品と言える代物ばかりです。ですからナムコがヘンなゲームを作っていたとしても驚くに値しません。むしろ今のナムコバンダイナムコか)が大人し過ぎるのです!どうしたんだ木馬屋!僕らはHDでモーションセンサー対応のベラボーマンを待っているぜ!(本当に発売されそうな気がする)

 …それはさておき、今回ご紹介するゲーム「プロップサイクル」に移りましょう。まずはストーリーの紹介です。

 

 ここではない、今ではない世界の物語。最終戦争を生き残った人々は高度な文明を捨て、牧歌的な生活を送っていた。テクノロジーは蒸気機関に落ち着き、飛行機を飛ばすほどまでに高められた。その結晶が人力飛行機「ラペロプター」であった。

 ある日、村の祭壇の一部に触れると、激しい稲妻が落ちた。村の一部は太陽型、月型、星型に切り取られ、村人達と一緒に遥か上空へと浮かんだ。いつしかその浮遊大地は「ソリター」と呼ばれるようになった。

 やがて「ソリター」にいる村人から手紙が落ちてきた。祭壇と思われていたものは、実は最終戦争に使用された磁力兵器のコントローラーだったのだ。エネルギー源である赤い玉を全て破壊すれば「ソリター」は地上に戻れるのだが、一定時間内に破壊出来ないと、赤い玉は稲妻と共に復活してしまうという。

 地上に残っていた村人達はラペロプターを使って赤い玉の破壊に挑むことにした。そのパイロットを選ぶため、選考会「プロップサイクルテスト」が行われようとしている。この大会で選ばれた者が「ソリター」に挑戦する使命が課せられるのだ。果たして「ソリター」は無事に地上に戻ることが出来るのだろうか?だったのだった。

 

 ナムコっぽい、ロマンと温かみを感じるストーリーですねぇ。こういう風に世界観をきっちり作り上げるところが、さすがは老舗と言えましょう。…ところでみなさんはこのゲーム、どういうジャンルだとお思いでしょうか?もちろんACTではありますが、そこはナムコ、一筋縄ではいかないのです。

 

 このゲームはなんと「大型筐体」です。つまり体感ゲームなのです。プレイヤーはラペロプターを操り、競技大会「プロップサイクルテスト」をパスし、浮遊大陸「ソリター」を地上に戻すことが目的となります。

 さて、先述のようにこのゲームは体感ゲームです。そしてプレイヤーが操るラぺロプターは人力飛行機なのです。…もうお分かりですね?そうです!プレイヤーは「鳥人間コンテスト」よろしく、チャリンコを実際に漕ぎ、大空の探索に挑まなければならないのです!やったぜナムコ

 

 筐体は中央にエアロバイクがデンと設置されており、その前にモニターが設えてあります。フィールドはポリゴンによる3Dで、プレイヤーの背後にカメラがあるビハインドビューです。ハンドル左右で旋回、ハンドルを引くと上昇し、押すと下降します。そしてペダルを漕ぐと加速し、漕ぐのを止めると減速していきますし、下降していくことになります。

 

 ゲームは全4面。最初の3面は「プロップサイクルテスト」の模様で、3つのステージを任意の順番で挑みます。ステージ上にはいくつかの赤い風船が浮かんでおり(ソリターの赤い玉に見立ててある)、これを体当たりで割っていきます。風船には数字が書かれており、これが割った際のポイントとなります。制限時間内に規定のポイントを越えることが出来ればクリアとなります。先述のようにどのステージから挑戦しても構いませんが、後になるほど規定ポイントが高くなります。また秒数の書かれた風船もあり、これを割ると制限時間が加算されるので、積極的に狙っていきましょう。

 

 それでは「プロップサイクルテスト」で挑む3つのステージをご紹介しましょう。

 

・クリフロック:渓谷を抜け、広場へと至る、草原と河川が美しいステージ。比較的壁や障害物が少ない

・ウインドウッズ:狭い洞窟を抜け、夜の村へと至る、幻想的なステージ。洞窟の中が狭いので、タイムロスに注意したい

・インダスターン:過去の遺跡が立ち並ぶステージ。高層ビルや地下鉄など、狭い上に障害物も多い

 

 以上3つのステージをクリアすると、いよいよ浮遊大陸ソリターに挑戦です。ソリターは月、星、太陽の形をした3つの浮遊大陸群で、周りは空ばかりなので現在位置が把握しにくく、赤い玉も浮遊大陸の上下左右のあちこちに配置され、非常に迷子になりやすいです。見事赤い玉を全て破壊すれば、めでたくエンディングとなります。

 

 

 で、このゲームの何がヘンなのかと言いますと…。いや、ヘンでしょう!?チャリンコを必死に漕ぐゲームなんてありますか!?全面クリアするためには4ステージ漕ぎっぱなしでなくてはならないのです!これは非常に疲れます!実際、当時高校生の私は疲れ果て、プレイ後、休憩コーナーでコーラを息も絶え絶えに飲み干しましたよ!

 それでなくともこのゲーム、我らが本拠地キャロットには入荷されなかったんです。ですから橋と跨線橋とを渡り、数キロ離れた所にあった、やはりナムコ直営のゲーセン「プラボ」まで行き、やっとの思いでプレイしたのです。そう、チャリンコを漕いで。

 行きでチャリンコを漕ぎ、ゲームでチャリンコを漕ぎ、帰りもチャリンコを漕ぐ、という競輪学校の合宿か、と思うような仕打ちです。しかも真夏の炎天下それでも週二で通いましたねぇ。ゲーム脳、ここに極まれりです。

 あと、このゲーム、モニターのすぐ下に穴がありまして、ゲーム中にペダルを漕ぐと風が出ます。早く漕げば、それだけ強い風が出ます。空を翔ける感じを表現したんでしょうねぇ。どうしてナムコはこういうヘンな所にこだわってしまうのでしょう。私はそんなナムコが大好きです。

 そんな牧歌的な空の旅をこちらで体験していただきたいと思います。ナムコらしい、非常に丁寧な作りになっています。ただ、このゲームは「自力で漕ぐ」ことに面白さがあるので、本当はゲーセンで実際にプレイしていただきたいと思いますが…。20年前のゲームですから、むつかしいですね。ですからプレイ動画を見ながら足踏みしていただければ、と思います。

 

 

 …それにしてもこのシステム、グーグルマップとPSVRとを組み合わせれば、バーチャルな空中散歩とか出来そうですね。東京やニューヨークのビル群を自由に飛行したり、パリの放射状の街並みを空から眺めたり…。まぁ、自力で漕がなければいけないんですけど。でも、エクササイズのお供としては良さそうですから、スポーツジムで導入しないかしら。それが無理だとしても、現在のCG技術で続編を作ってほしいですねぇ。いや、リメイクでも良いです。多分、現在のゲーセンに置いても遜色のないゲームだと私は思うのです。ナムコ、頑張って!

 

 

 ということで、「いにしえゲーム物怪録」はこれにて終了となります、多分。しかし今回はアーケード限定でしたので、今度は家庭用でやるかもしれませんが…。

 

 

 

 それではまた、十五回表でお会いしましょう。



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